薬、石けん、食べ物ーーライフスタイルを変えた理由
ライフスタイルを変えるきっかけは、人によって様々だと思う。
憧れの人の生き方を真似したいから、健康診断で引っかかったから、ネットや本で見て良さそうだったから、など。
その変化は緩やかに移行していくこともあるだろうし、ある日突然、一線を引くようにして切り替えることもあるだろう。
私の場合は後者だった。
薬を避けるようになった理由
「うちの夫が、『絶対に薬は飲むな』って言うんだよね」
この友人の言葉に、はじめは耳を疑った。彼女の夫さんは、製薬会社にお勤めなのだ。「え?なんて?」「うん、だからね、夫が『絶対に薬は飲むな』って言うから」
その時、友人は少し体調を崩しかけていたので、私は「薬でも飲んだら良くなるんじゃない?」と声をかけた。そうしたら「薬は飲まないんだよね」と返ってきたので、「なんで?」と聞き返したのだった。
その答えが冒頭の「『絶対に薬は飲むな』って言われている」だった。
夫さん、製薬会社の確か研究職だったはず、、、だから私は訝ったのだ。「え、でもさ、確か、ご主人って製薬会社の人だったよね」「うん」
ーーーーー。しばしの沈黙。
私はそれ以来、市販の薬を飲むことはやめた。それ以上聞かなくても、意味はよく理解した。
合成洗剤をやめて、石けんに切り替えた理由
とある映像を見たのがきっかけだった。
2つの水槽に、それぞれアジが数匹入っている。一つの水槽には石けん水を、もう一つの水槽には合成洗剤を注ぎ入れる。
すると、合成洗剤を注がれたアジが、3分後には死滅してしまったのだ。
かたや、石けん水の方のアジは、ピンピンしている。水こそ石けんカスで白濁しているが、石けんカスはむしろアジのエサになるという。
それまで、石けんと合成洗剤を行ったり来たり、使う場面によって気ままに選んだりしていたが、この映像を見て生活の中の「洗浄」を全て石けんでまかなうことにした。
一目瞭然とはこのことだ。
食べ物に気を遣うようになった理由
両親ともに、癌に冒された。
父親は胃癌だった。手術を執刀した医師に「癌って、遺伝なのでしょうか」とお尋ねしたら、「うーん、昔はそうだったかもしれないけど、今となっては食べ物が原因でしょうね」という答えが返ってきた。
「食べ物?」と、当時まだ若かった私は、その回答が予想外だったから驚いたのだった。「添加物とかね、色々ね」と医師は続けた。
母親は大腸癌だった。
原因はズバリ「ソーセージの食べ過ぎ」だった。パリッと弾ける食感が人気のあのシリーズ。実は添加物がいっぱい、保存料がいっぱい、「その保存料がいかんのです」と医師に言われたそうだ。
退院後、医師から母親に下ったのは「ソーセージ禁止令」。頑張って守ったようで、今は寛解して元気に暮らしている。
会話の一端。数分の映像。どれも私の中の何かを大きく揺らした。
今でもその揺れ幅は、大きくなったり小さくなったりをくり返している。
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