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諦めない限り、失敗はない

デンマーク在住、ライフコーチの石橋明子です。

私が会社を辞めてコーチになると言った時、友人たちは皆、私がやりたいことを見つけたことを喜び、私の選択を応援してくれました。面白かったのは、デンマークの友人たちは、「いいね!頑張って」と、さらっと応援してくれたのに対して、日本の友人たちは「すごい!勇気あるね。頑張って」という反応が多かったこと。もちろん、そういうデンマーク人もいましたが、割合として少なかったのです。

すごい、勇気あるね、という言葉を聞いて私が思ったのは、「そうか、会社を辞めて独立するというのは、誰にでもできることだとは思われていないんだ」ということでした。私にとっては、自分がやりたいことを見つけた上での自然な成り行きでの決断でしたが、同じように思う人ばかりではないのだと改めて感じたのです。

それで改めて、どうして私が会社を辞めてコーチとしてやっていくという決断をできたかと考えてみると、NLPの基本前提となっている考え方に、「失敗はない、あるのはフィードバックだけだ」というものがあり、この言葉に勇気をもらったからだと思います。

私は二人姉妹の長女だったせいもあってか、常にいい子でいること、なんでもできる子でいることを無意識に選んできました。ですから、失敗したり、できない自分を人に見せたりするのが、とても苦手でした。

デンマークに住むようになって、こちらの人が知らないこと・できないことは恥ずかしいことではないと考えていること、社会的に成功しようがしまいが、自分が幸せであればそれでよし、と考えていることに影響を受けて、常に優等生でいたいという気持ちは薄れてきていました。

そこに先ほどのNLPの基本前提を学んで、目から鱗という感じで合点がいきました。諦めずにやり続ける限り、失敗にはならない。ということは、失敗というものは存在しないのです。あんなに怖かった「失敗」が、実は自分が作り出している概念で、自分以外のところには存在しないと知ったのは、衝撃でした。ないものにずっと縛られていたなんて!

デンマークの、何歳からでも人生やり直せるさ、という考え方に背中を押された部分もあったと思います。友人たちが、いいね!頑張って!と言ってくれたのも、例え上手くいかなくても人生はやり直しがきくと知っているからだと思います。(そもそも、人の人生に興味は持っても口出ししない、というのがデンマーク人の考え方なのですが。)

私の場合は、このようにして人生のわりと大きな決断をすることができました。自分が面白いと思うことをしながら、世界をより良い場所にすることにも貢献できる、今の働き方を始めて本当によかったと思っています。

もし今、あなたが何かを始めたくて、でも上手くいかなかったらどうしよう...と不安に思っているとしたら。諦めない限り失敗はない、という考え方が背中を押してくれるかもしれません。やり続ける限り失敗はなく、進み続けていくのです。要は、「やりたいか、やりたくないか」なのです。

一歩を踏み出したい方の参考になれば幸いです。

笑顔いっぱいの一日になりますように。Have a nice day!



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