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ちゃんと話を聴ける人になったと思う瞬間

あいづちデザインの藤崎です。
心をこめたあいづちとリアクションで、人の話を「ちゃんと聴けたな」と思えるようになると、お相手との距離がグッと近づきますね。
もちろん「聴けた」は、こちらの主観的なものなので、お相手が「いや~しっかり聴いてもらえた!」と思っていらっしゃるかは定かではありません。
それでも、「これはもしかしてちゃんと聴けたかも」と感じると、人間関係に安心感をもたらします。
それは、あいづちが意思疎通のはじめの一歩だからですね。

聴けた人になったと思う瞬間【表情と態度編】

ここからは、「聴けたかもしれない」時の、お相手の反応などを挙げていきたいと思います。

まずは、<表情>と<態度>です。
これは、マスクをしているとわかりづらくもありますが、話を聴いてもらえた方は、こんなお顔になります。

■目が一回り大きくなったように見え、瞳が輝く。
■視線が泳がず、あなたの方を見ている。
■頬と、口角が上がっている。
■身体ごとあなたの方を向いている。
■肩の力が抜けてリラックスしている。
■どちらかというと、前傾姿勢である。
■うんうんと相づちをうつ。

いかがでしょうか。
逆にに、話をしっかり聴いてもらえなかった場合は、真逆になりますね。

■目に覇気がなく、しょんぼりしている。
■視線が宙を泳いでいる。
■頬と口角が下がって不満そうな表情。
■身体があなたの方を向いていない。
■肩に力が入っている感じ。
■どちらかというと身体が引きぎみである。
■相づちをうたず、頭が動かない。

いかがでしょか。
話に夢中になっていると、お相手の様子が目に入らないことがあります。
お相手の態度に気を配ることができている時点で、よく聴けているのかもしれませんね。

聴けた人になったなと思う瞬間【リアクション編】

さて、お相手のお話をしっかり聴けたなら、お相手はどのようなシアクションをするでしょう。
また、どのように話を展開するでしょうか。
例えばこんな感じですよね。

■「そうなんですよ~」「わかる~?」「ね~」と共感してくれたことへ反応や感謝のリアクションがある。
■「それでね!」「要はね」「実はね~」と話の続きをはじめる。
■少しだまって自分の言葉を反芻する。(お相手の言葉を繰り返し=リフレインした合)その後、ご自身の考えを述べる。
■ストレートに「聞いてくれてありがとう。」の言葉がかえってくる。

もちろん、このようなリアクションがあれば100%聴き取れているというわけではありません。
でも、お相手が気持ちよく話せていることに違いはありませんね。

聴けた人になったなと思う瞬間【別れ際


さて、しばらくお話をしてからの別れ際です。
しっかりお話を聴けている場合は、
■お相手が一番伝えたかったことに対して最後に声をかけられる。
ということが言えると思います。

嬉しい話だったら
「〇〇で、本当によかったね!話を聴かせてくれてありがとう!」

辛い話だったら
「本音で話をしてくれてありがとうね。〇〇さんの〇〇という気持ちが伝わってきたよ。」

など、その時の話を総括して、またポイントを絞って、お相手がお話したかった趣旨について、一言お声をかけることができます。

もし、しっかりお話を聴けていないと、
「楽しかったね~」
「元気出してね~」
といった差しさわりのない言葉がけしかできないかもしれません。
そして、帰り際が、一番印象に残るものです。

聴ける人になる基本のキ

カウンセリングや、キャリアコンサルタントなどの学びの中で、まず学ぶカウンセリングの基本のキ。
それが、心理学者カール・ロジャーズが提唱した
クライアント中心療法  です。
お相手の話を「聴く」ために必要な考え方といってもよいかと思います。

その中核となる3条件は

①無条件の肯定的配慮
相手がどのようなことを訴えても、無条件にそれを肯定的に受け止める。

②共感的理解
クライエントの私的世界を、自分自身の私的世界であるかのように感じること。

③自己一致
自己概念(私は〇〇だ)と実際の体験が一致している状態。自分に嘘をついていない。

カウンセラーの学びでは、クライアントとしっかり向き合い、クライアントが内省することを促すために、この3条件をもとに「とにかく聴く」訓練をしていきます。(様々な流派があるので一概には言えないかもしれません)

この3条件を自分に染み込ませ、しっかりとお相手のお話を聴くために、私自身は、独自に考えたスクリーン法を使っています。
次回、ご説明させていただきますね。

ちゃんと聴ける人は聴いてもらえる人

普段からお相手の気持ちに寄り添い、「聴く」姿勢を忘れない人は、ご自身が何か話を聴いてもらいたい時にも、しっかり受け止めてもらえます。
お相手との信頼関係が「あいづち」を通して、育っているからです。

でも、さらに「聴いてもらう」ことを確実にするためにヒントがあります。
①あなたが心地よく話を聴けた人に、聴いてもらうこと。
(価値観、そして話のテンポが近い人だと思います)

②「今日は、話を聴いてほしいの。」と予め伝える。
(素直に予告することで聴いてもらえる確立が高まります)

③共感してもらうことに「絶対」はないと心得る
(自分以外の人に100%共感してもらうのは難しいと思うと気持ちがラクです)

これらを踏まえて、素直に自分らしく話をすれば、きっと心地よく聴いてもらえ、私たち自身の自己理解も深まります。

人は、会話によって成長するのだなと、つくづく思う今日この頃。
これからは、今まで控えてきたリアルでの人との交流も、どんどん増えていきます。
また、マスクをはずしての会話も増えますね。

今一度、自分自身の「聴く力」を確認しませんか。
そして、お相手を観察し、感じ、適切なあいづちをうつことで、よりよい人間関係をつくっていきましょう。

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