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『読まれたいひとりごと』#4 相談する勇気

私にとって「相談をする」という行動ほど勇気が必要で大変なものは無い。必ずしも相手の理解や共感を得られるはずは無く「言わなければ良かった」と、後悔した事が何度もあるからだ。これは双方の経験や感覚の違いが原因で、どちらかが悪いとも言い切れず、本当に難しい。こんな「わかってもらえない苦しさ」の繰り返しがあったからこそ、伝え方を学べたのも事実だ。

「怒られて辛い」の一言から想像する状況は人それぞれだ。スパッと一言で怒られる、ネチネチと過去の失敗まで引っ張り出される、大声で怒鳴られるなど、詳しい状況がわからなければその程度を想像するのは難しい。さらには、怒っている相手が嫌なのか?怒られてばかりの自分が嫌なのか?などと悩みの原因を具体的に言葉にしなければ相手には伝わらない。今はこうして説明出来るけれど、特に20代の頃は伝えられなかった。深刻に悩んでいても「考え過ぎ」と言われたり、相談した相手にまで怒られた時には本当に辛くて、否定されるくらいなら、一人で抱えている方がずっと楽だった。

今だって、相談するのは怖い。それでも、一人で解決出来る事ばかりではないし、言わなければいけない事だってある。そんな時に踏み出す勇気になるのは「助けてもらった経験」だ。結局、相談しなければ何も始まらない。傷つく覚悟を持って、嫌な思いをしながらでも行動するしかないのだろう。

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