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『読まれたいひとりごと』#3 親しい人こそ敬いたい

「食べたいものとかってありますか?」LINEを送った数秒後、心の中で絶叫した(この愚か者ーーー!!!)自分への怒りが風船のようにポンッと膨らんで破裂しそうになっていた。そして、一人で勝手に冷や汗をかいていた。申し訳ない気持ちになったからだ。LINEを送った相手は年上で、ビジネスメールではないとはいえ、送信済みの自分の言葉が酷くだらしなく見えて来て後悔した。「何か食べたいものはありますか?」と送れば良かったのにと、それから数日経った今も反省している。

私は年下の友人からくだけた言葉使いをされても気にならないし「話しやすいならタメ口でも良いよ」と自分から伝えたりもする。だけど、私は年上の人とは基本的に敬語で話したい。付き合いの長い人には「もう本当嫌だー!あ、今の内緒ね!」なんて親しげに、愚痴やここだけの話に巻き込んでしまう時もあるけれど、年上の人は自分よりずっと多くの経験をして生きて来ているわけで、その中身は人それぞれ違うにしても敬う意識を持っていたい。実際、長く生きて来た人の話は一言では言い表せないような深みがあるし、私はまだそれを「すごい」としか説明出来ない。世の中の全ての年上の人が立派ではないとしても、身近な親しい人には敬う気持ちを少しでも示したい。相手への気持ちは言葉使いに現れるのは間違いないのだから。

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