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少し風変わりだけど

先日、家族で高尾山へハイキングに行きました。
楽しくリフトに乗って、そして、そのままリフトで降りてきました ^^;

やっぱり、我が家が目指すのは「少し風変わりだけど、楽しい家族」だなと思った、というお話しです(*・ω・)ノ

始まりは、「高尾山行きたい!」という夫の思いつき。あきこさんはこれまでの経験から、こういうのは(娘の)心の準備が肝心!と思い、数日前から、「おやつは何を持っていく?」「お弁当は何入れよっか?」など出来るだけ娘を巻き込む形で、一緒に準備をして、家を出発しました。

ケーブルカーの駅で、約束していた「ガチャガチャ」を1回まわして、リフトにも無事に乗って、さあ、いよいよ登山スタート! 歩き出して5分、さる園を少し過ぎたところで。。。。。

娘 「もう、降りたい。。。( *`ω´)  歩きたくないo(`ω´ )o 」

私・夫 「え。。。(・Д・)。。。 まだ始まってすらないよね。。。」

なだめたり、おやつで釣ろうとしたり、色々交渉を試みるも、折り合わず。
近くのベンチに座って、話をよくよく聞いてみると。。。

ケーブルカーの駅にあった「キティちゃんのポップコーン」が実は気になっていた。キティちゃんのポップコーンが食べたくて、今すぐ食べたくて、他のことが何も考えられない。(況んや、登山なんてできる状況では全くない。)

(あきこさんも、娘が気にしていることを気づいており)ママから「食べたいの?登りながら食べても良いよ?」と聞かれて、(「我慢できるよ!」という自分を見せたくて )「ううん、おやまにのぼったあとのおたのしみにする!」と答えたけど、リフトで山をぐんぐん上がっているうちに、「やっぱり、キティーちゃんのやつ、すぐに食べたかった」気持ちがぐんぐん大きくなってきて、食べたくて、今すぐに食べたくて、もう、それ以外のことが何も考えられない状態になってしまった。ということでした。

(さらに娘の立場で言うと、家から駅までの特急電車に間に合う様にと、プレッシャーを掛けられての徒歩や、30分以上の公共交通機関での移動でも愚図ることなく静かにしていたし、今日の「良い子パワー」はもう使い果たしたよ!あ〜疲れた!!という感じだったのかなと想像しています。)

やれやれ    ʅ(◞‿◟)ʃ

この様なエピソードは、(特に旅行など、大人の楽しみに子供を付き合わせる形のお出かけの際に)我が家には良くあることなのですが、今回、素敵だったのは、夫の対応でした。以前なら、この様な場面で、自分自身の「山に登りたい」気持ちを優先させて登山強行 →  娘は大癇癪で私と二人で下山という流れになっていたと思うのですが、今回は夫の方から、「降りよっか」と提案がありました。

それだけでなく、私が(娘には聞かせたくないので、夫だけに聞こえる様に)「他の家族が同じくらいの年齢の子供と手を繋いで、楽しそうに登り方向に歩いていくのが、羨ましくて、悲しい(´;ω;`)」と訴えると、「(慎みなさい、という語気で)他の子供と比べてもしょうがない。」と諌める場面がありました。

夫も、夫なりに成長している。。。

ここまで何度か読んでくださっている方には薄々お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、あきこさん夫婦は「(自称)非障害型自閉スペクトラム」の夫と、「(自称)不注意優位型ADH」のカップルです。夫は「相手に合わせる」ことがとても苦手なので、例えば娘の癇癪がピークだった2年ほど前は、夜中に中途覚醒して暴れる娘を前に、私がオロオロする隣で、耳栓とアイマスクをガッチリつけて、意地でも起きようせず、マイ・ペースを貫き通す状況でした^^;

なので、娘の特徴に合わせた環境調整に当たってはこれまでぶつかることが多く、(これも特別なニーズを持つ子育てをする多くのカップルが経験することではありますが)、診断や療育を巡って基本的な足並みがなんとなく揃うまで、2年ほど、とても苦しい時間を過ごしてきました。

あのとき、諦めなくて、良かった(*´꒳`*)

結局、一家はリフトで下山し、キティちゃんのポップコーンをゲットし、駅前のベンチでお弁当を食べて(←(・◇・))、午前中の空いている温泉に入って帰宅した、楽しい一日となりました。

翌日の保育園でも、登園時に担任の先生に(「おはようございます」の前に^^; )「たかおさんいったの!!かぞくみんなでポップコーンたべて、たのしかった♪(´ε` )」と自慢げにお話ししていたので、今はこれで十分。

駅前のベンチでお弁当を食べるちょっと変な家族だけど、自分たちなりの、楽しい週末を過ごすことはできるし、この状態は結構幸せなのでは、と、春の陽気とともに元々の「おめでたい思考」が戻ってきた脳みそで考えた次第です(*´꒳`*)

*写真は夫の背に乗り、下りのリフト乗り場に向かう娘です。

*タイトルは「ウ・ヨンウ弁護士」の最終エピソードから影響を受けています。書きたいと思いながら中々まとまりませんが、「As We See It (邦題:思うままの世界)」や「Atypical (邦題:ユニーク・ライフ)」など、外国の優れたスペクトラム・エンターテイメント作品についても、書きたいし、見たよ!という人と感想を話し合ってみたいなと思っています。



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