黄金のペットボトル上映会in 須賀川
こんにちは!
黄金のペットボトル研究家アーティストの木村晃子です。
あっという間に6月中ば。
暑い日が続き、なかなか雨が降らず。
6月にシンボルである雨☔︎とアジサイとカタツムリセットが見れない…
幼少期からなんとなく感じていた「この月のシンボルはコレ!」というものと、
現在の季節感と見れるものがかなりズレてきている状況。
今住んでいる山形市の6月にシンボル 🍒さくらんぼ🍒
昨年度の猛暑による影響で 双子ちゃん が多発しているそう。
欲張りな私にとって、双子さくらんぼ×2は嬉しい。
規格外として廃棄されてしまうそうですが、
通常のさくらんぼより皮が張っていて、よりパリッとした食感で
楽しんで食べれました。
深井ゼミ会では、深井先生からみんなへさくらんぼのプレゼントが。
山形では、この時期になると誰かしらからさくらんぼをもらえるという噂はどうやら本当のようです!
さて、
2024年6月9日(日)
須賀川市民交流センターtette にて
短編モキュメンタリー映画「黄金のペットボトル」の上映会を開催しました!
tette活用支援事業では、須賀川市にゆかりのあるアーティストの展示や公演のためのスペース提供とイベント開催のサポートを行っています。
今回はその制度を利用し、開催する運びとなりました。
地元・福島県須賀川市で全ての撮影を行いました。
地元の人にもこの映画を見てほしい!
その願いが叶う瞬間でした。
定員20名を超える来場者が!
ありがたいです。
「黄金のペットボトル」は最後のクレジット表記まで約18分。
ストーリーは、3部構成!
映画上映後にストーリーの簡単な解説と現実世界とのギャップを中心に話しました。
1:「黄金のペットボトル生産者ドライバー大江ダイゴセルフインタビューシーン」
勢至堂峠で極めて良い品種を生み出す「プロ生産者」として、カメラに向かって情熱的に語ります。生産の仕方や投げ捨てる方法までを意気揚々と話す姿は、生産者としてのプライドそのものです。
現実世界では、迷惑な不法投棄行為を行う犯罪者。
車通りが少ない早朝や視界が悪くなる夕方のタイミングで、路肩や中央分離帯に向かって投げ捨てる!!
走行中に投げ捨てる方が多いそう。大変危険な行為です。
大江ダイゴ「バーーーーーーって走ってきてる時に、窓から勢いよく投げるのがコツだよ!」
その様子を映画では「生産方法」として紹介しています。
走行中に目的を定めて黄金のペットボトルをぶん投げるって、
高度な技ですよね… 何かコツや狙いがあるのだろう???
お気に入りの生産スポットに辿り着くと
そこには、今朝生産したての黄金のペットボトルが!
ほんのり温かさを保った新鮮な状態!
不法投棄物と二度と会うことがないであろう現実世界では
あり得ない展開です。
ダイゴ自身も生産したペットボトルとの滅多にない再開に感動。
その背景には、「不法投棄への警告」の看板が。
暴風で荒れ狂う木々は、不法投棄に対して怒りをあらわにしているよう。
2:「黄金のペットボトル収穫農家:木村晃子収穫シーン・栽培シーン」
同峠で黄金のペットボトルに携わる職業:収穫農家の木村晃子。
ここ数年で勢至堂峠で黄金のペットボトルが急増加していることに目をつけ、黄金のペットボトルを「特産物」として押し出していこうと活動する若手の農家。
路肩を歩きながら出会う黄金のペットボトルのみを収穫する「完全露地栽培」を徹底している。時には茂みの中まで入り、隠れるようになっていた黄金のペットボトルを引きずり出して収穫することも。
勢至堂にある黄金のペットボトルのバリエーションの豊富さに日々感動している。
収穫を始めて半年経つが、生産者である「ダイゴ」に一度も出会ったことがない。
「ダイゴ」が一体どんな人物であるかも知らずに、生産してくれた黄金のペットボトルをひたすら収穫する。
木村晃子は、収穫した黄金のペットボトルを液体肥料として作物を育てる仕事も行っている。
勢至堂産の黄金のペットボトルを100%使用し、
水で10〜20倍希釈をして畑に撒く。
癖になりそうなアンモニア臭が漂う畑を丁寧に耕していく。
微生物の栄養となった黄金水。
その土で元気に育つ野菜。
これは実際に黄金水で育った野菜です。
3:「ドライバー会食シーン」
上質な黄金水で育った野菜を、イタリアンシェフが美しいイタリアンへと変身させます。
急に収穫後の寂しい田んぼに呼び出された腹ペコドライバー2人。
怪しみながらも、ウエイターにエスコートされて席に着きます。
目の前には、美しいイタリアンが!!!
シェフによる丁寧な料理説明に手をとめる暇もなく
ひたすらに貪ります。
なんの事情も知らないまま、出された料理を勢いよく食べ終えます。
量が少ないと怒鳴るドライバー。
マナー悪く、モラルなく食べ続ける。
それを無視し、当たり前のようにオーダーに応じてしまうウエイター。
食後に「黄金のシャンパン」を注ぎます。
グラスを溢れてしまうほどに注がれていく黄金シャンパン。
2人のドライバーはただそれを見つめることしかできません。
溢れ続けて、シャンパンがシーツに染み出しても
ウエイターは注ぐことをやめません。
最後には、黄金のペットボトル問題についての解説を載せています。
この問題について真剣にそして冷静に知れるように、
BGMは挿入しませんでした。
この映画には、黄金のペットボトル問題に対して世間に「問い」を発する目的を込めています。
この問題は「知る人ぞ知る」ものとされてきました。
運送業界、清掃業界、地域清掃ボランティアなどでは数年前から課題として上がっていました。
この問題を解決する最初のステップとして
「知る」こと
そして
問題に対して疑問や自分なりの意見を持つこと
この二つが重要です。
しかし、黄金のペットボトルは
道路の端をよく見ないとわからないものであるし、
中身が何なのかは開けて匂ってみないとわからない。
わざわざ拾って確認して問題だと認識する作業に手間がかかりますよね。
都心の人は見かけない不法投棄物ですし、問題として取り上げられても実感が沸かない人がほとんどです。
私がアートで黄金のペットボトルを取り上げるのは、
問題を大勢の人の目の前に持ってくるため。
同じ空間・時間で持ち出された問題に対面することは
問題の背景や解決方法に向き合う機会を与えることだと考えます。
作品を通して発生した対話をもとに、新しいアイディアを生み形にしていきます。
そして、この度
今後の活動のために、この作品を無料公開することにしました!!!
YouTubeにて短編モキュメンタリー映画「黄金のペットボトル」を公開しました。どなたでも24時間いつでも見ることができます。
コメントも自由にできますので、ぜひご利用ください。
今後は、この映画自体を栄養に変えて、より大きく面白いプロジェクトに変えていきます。
これからも超、お楽しみに❣️