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サウナの思い出はたぶんロシア。


日本でのサウナ経験は、2度くらいです。そのときはまだフィンランドのサウナを知らず、ただ熱くてからっからのサウナに驚きました。(事故も起きるわけですね)それと別に、ミストサウナもあるなんて。

フィンランドのサウナ経験は、湖のほとりの夏のお家のサウナで書きました。車がないといけないところ、水も通っていない、サウナは電機ではなく火でお家の方が炊いて下さったという、贅沢な体験でした。

でも、何かの拍子に、「サウナについてどこかで読んだ」と言うことを思い出したのです。家族をなくした少女が、連れていかれた先のおうちにあるサウナで、やっとなんとかそこの家の子供と仲良くなる、と言う話。水をかけたことや、小枝で作った何者かで背中をたたきあう、と言うシーンが、私の脳の中に眠っていたのです。

しかし、いったい何の話だったかな。少女の名前はなんかなんとかにゃーとか、なんとかシャ、だった気がするし、イラストに描かれていた服はセーラー襟。出どころは、昭和40年代に小学館から55巻ほど出版された本の一冊です。全部実家にあり、愛読していました。世界の名作文庫で、赤毛のアンとかの有名どころから、小さなお話も。子供向けの世界文学を網羅したものでした。

もしナターシャだったら、絶対フィンランド編ではありません。

帰国の際調べたら、ソ連編のようです。当時はソ連でしたから。しかし留守をしていたら知らないうちに売りさばかれてしまい、再び読むことはなさそうです。探したら「町からきた少女」のようです。挿絵はセーラー服。なぜ・・・当時の制服だったのかもしれません。

ナターシャではなく愛称ワーリャでした。

お風呂の場面は「珍しい風呂」だそうです。挿絵の影響だと思いますが、雰囲気は「暗い狭い部屋」です。街から村へ避難してきたそうですから、もしかしたら街にはサウナがなく、暮らし方もちがうのかもしれません。ボロンコーワの中編小説で、1943年作だそうです。

でも歴史的な田舎のサウナ小屋なら、中がすすけている可能性はあります。

私が人生で初めて出会ったの頭の中のサウナは、そんなわけでフィンランドではなかったのです。

それでもいいでしょう、あのシリーズのおかげで、私はとても多くのことを学んだと思うのです。昭和40年代に小学生でした。読書好きで、子供の文学にはたっくさんふれました。日本物は友達の家で、「モモちゃんシリーズ」を愛読。公の図書館では金田一耕助の探偵ものから入ったので、その後は猟奇系かもしれません。同じ作者は、大人用にすごいもの書いていますから。

「長くつ下のピッピ」も「小さなロッタちゃん」も、「こねこのピッチ」も、全部当時読んだものです。大人になって遠くに忘れていたのですが、子供の頃の記憶は、一度たどり始めたら、明確になりました。ネットのおかげでもあります。

今の子供向けの文学のことはわかりませんが、なかなか良い時代だったと思うのです。

現在はアパートサウナを週1で楽しんでいます。

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