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暖房が切れるのが怖い!

暖房が入ったと言う記事を書いたのは、昨年のこと。暖房が付いているのがすっかり当たり前になったこの冬は、-10度もそんなに珍しくない冷えっぷりが続きました。(冷え冷えの記事も書いていたのに、アップする余裕がなくなった)

ところがどうでしょう。

3月後半、そう、つい先日、暖かくなってしまったのです。

プラス1度くらいに。

まだ夜中はマイナスや0度もあるようですが、日中には、3度などと、暖かい日となりました。10度に満たないのに、暖かいと思うようになりました。

人間進化するものです。

土が見えてくる3月

3月はフィンランド語でマーリスクーと呼ばれます。マーとは地面の事で、これは「雪がとけて地面が見えるようになってくる月」なのだそうです。たしかに日が少しずつ長くなってきたかと思うと、太陽光線も人がちがうような、まるでバーナーのような勢いで照らし始め、3mに積もった雪も、湖全部に張った氷も、ちょろちょろととけ始めました。朝になるとまた、氷になり、日中にはとけ、ちょっとしたダイヤモンドみたいになっている道を歩くこともあります。温度がプラスで、シャーベット状のときは滑りやすいのですが、小さくてやわらかなビーズみたいな固まりになっていれば、もう少しだけ安心して歩けます。(油断は禁物)

今年は雪が大漁でしたので、道にすべりどめとしてまかれた小石も相当な量でしょう。再度水が凍ってしまっても、小石(一から3ミリくらいの直系というか)のおかげで、つっかかり、滑りにくくなります。その上から雪が降った日は、それなりに歩きやすいものでした。まあ、事故防止のために、あまり歩きませんでしたが。

雪が溶けると、この小石も大量に残るはず。でもふと気が付くと、すべての道が黒く、小石も行方不明です。屋根の雪も解け切ってしまっています。さびしい。つい先日まで雪山があっちこっちにあったのに。

商業施設の屋根からは雪下ろしがまとめてされ、3月に入ると、街中につんであった雪山は、休みの旅にトラックでどこかへさらわれていきました。歩道や車道の横にも、小さな土手のように積もっていましたが、それも、夜中2時に目をさます轟音とともに、掃除されました。(なんで夜中なの!・・・って交通が少ないからですね)

ああ、すべての道が黒い。

パッと見て雪の白さが目に入るのは、公園や、丘、地面が土の広場くらいになりつつあります。私はさみしいです。

でもね。雪よ、もう一度降れ、とあまり思わ(え)ないのは

日の光が全然違うからです。

ギラギラしていて、サングラスがないと、ごんぎつねになってしまうんです。まちがえた、手袋を買いに行く子ぎつねです。本当に、まぶしくてまぶしくて、雪がなくても、おひさまの光そのものが、まぶしいのです。目につきささります。

こんなとき太陽の「光が降り注ぐ」と書きたいところですが、フィンランドでは太陽は真上ではなく、常に少しだけ高い斜め横に位置し、太陽は正面から襲ってくる感じです。結構な温度を感じ始めましたから、そろそろ日焼け止めクリームが必要です。

なお、先週末から人生最後になるかもしれない夏時間にかわりました。すでに12時間以上は日が出ており、なおかつ日が暮れ始めたな、と思ってからも延々と夕方が続きます。(日本は太陽が高くなるので、日暮れはつるべ落としです。)なんとものんびりしたテンポ。南欧(!?)生活も長かったので、日暮れが遅いことに慣れてはいますが、日の傾きが違うと、もっと何かが違うのです。太陽熱の温度差も感じます。人生最後、というのは、今回で夏時間を終えよう、と言う話が出ているから。でも、コロナでごたついて、その話が進んでいないという噂もあります。

昼間は暖房を消すようになりました。誰が暖房代を負担するのか、部屋によるのかどうか、まだ大家さんに確かめていませんが、自分が暖房を切ると隣近所の部屋が冷えそうな気がして・・・。室内は22度、湿気20%。湿気の少なさに、肌はしわしわになりますが、慣れました。ちょっと曇りがちな日の外出時には、ほほに湿気をたっぷり感じます。

いつまで暖房が入るのかな・・・4月になると、どうしてもそう思ってしまいます。夏になるまでは、厚着になっていくかもしれません。比較的コロナの影響も少ないので、町に人々が出てきそう。今年は騒音に耐えられるでしょうか。

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