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もしもう一度会えるなら 3

 父は昔から、長女である私に厳しく、妹にはとてつもなく甘かった。母の友人が私のことを「継子」と言うこともあったほど。

 息子がほしかった父に、意に添わないキャッチボールを何度付き合わされただろうか。妹が抱く流行りのぬいぐるみを眺めながら、欲しくもない新品のグローブに「ありがとう」という他なかった、10歳のクリスマス。友だちと大事な約束があると訴えるも、家族旅行を強いられて悔し涙を流した、15歳の夏休み。深夜の同窓会に、参加を許してもらえなかった成人式。アメリカへの一人旅も、出発前夜に父の猛反対にあった。

自分の気持ちを押し通すため、父はことごとく、私の自由を奪ってきた。

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