![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/126673659/rectangle_large_type_2_15f1a44dc5953f8e9635b94ce790a01a.png?width=1200)
来週からChatGPTをつかったアプリを自分で売れるようになる
去年11月のDevDayで発表されていた、ChatGPTを使ってノーコードでアプリ制作ができる機能GPT Builderのストア化が来週にも予定されているとの事。
GPT storeとはカスタムGPTを扱うアプリストアの事で、GPT Builderを使用して作成されたカスタムGPTのリポジトリとして機能し、開発者は自分たちが作成したGPTを公開して販売することができます。
GPT Storeとは
GPT Storeは、OpenAIのモデル(例えばGPT-4)をベースにしたカスタムアプリのためのものです。開発者は、自分たちのGPTが公開される前に、OpenAIの更新された使用ポリシーとGPTブランドガイドラインを確認し、GPTが「公開」状態になっていることを確認する必要があります。
このストアは昨年、OpenAIの初めての年次開発者会議で発表されたもので、当初は2023年末に立ち上げが予定されていましたが、11月の経営陣の混乱により延期されました。GPT Storeの立ち上げには、収益分配の計画が含まれるかどうかはまだ不明です。
OpenAIのGPT Builder及びストア利用規約
また、GPT Storeで利用できる内容には一定の制限が設けられています。OpenAIの利用規約では、違法行為、児童性的虐待素材、憎悪または暴力的なコンテンツなどの明らかに悪質な行為を禁止しています。さらに、マルウェアの生成(サイバーセキュリティの領域で既に深刻な懸念事項である)、賭博やその他経済的損害を引き起こす行動、詐欺や盗作、大部分のアダルトコンテンツ、病気の診断、法的アドバイスの提供、プライバシーの侵害などのリスクが高い活動も禁止されています。
OpenAIは、作成されたジェネラティブAIツールがポリシー違反をしていないかどうかを、「自動および手動の方法の組み合わせ」で監視すると述べています。
OpenAI DevDay参加者にメールで告知
Xのポストで多数報告が上がっています。添付のスクショのような形で、DevDay参加者にメールで告知されました。
GPT Store dropping next week.
— AI Breakfast (@AiBreakfast) January 4, 2024
If you build GPTs, you may be able to really capitalize on writing a few custom instructions for everyday users.
Will be interesting to see how this plays out. pic.twitter.com/s3xg5wPYhV
TechCrunchがOpenAIから受け取ったメールによると、OpenAIは、GPTを構築する開発者は、GPTストア(適切にはGPTストアと呼ばれる)に掲載する前に同社の最新の使用ポリシーとGPTブランドガイドラインを見直し、GPTが準拠していることを確認する必要がある事にあわせ、ユーザー プロファイルを検証しGPT が「公開ステータス」(自分だけ公開もできます)になっていることを確認する必要もあると書かれていたそうです。
なぜGPTsのストア化が遅れたか
GPT Storeは2023年末に立ち上げられる予定でしたが、創設者のSam Altmanと以前の取締役会との間の突発的で公然としたリーダーシップの対立により、様々なイニシアティブが中断されました。
この事件についてはNoteを数本書いていますので合わせてご覧ください。ご存知の方はこの項目はすっ飛ばしてください。
GPTsストア化はDevDay開催直後に予定されていた
GPTsストア化は実は2度延期になっています。一回目は個人情報漏洩の危険があったため一旦中止になった模様です。その様子は下記のNoteに詳しく書きましたので合わせてご覧ください。
GPT StoreはAppleストアのような戦略
IDCのグループバイスプレジデントであるRitu Jyotiは、GPT StoreがOpenAIにとってさらなるブーストになると述べています。彼女は、この動きがAppleの戦略を真似たものであり、「このストアは、テクノロジーグルのみならず、様々な問題解決者に機会を開くものだ」と語っています。
GPT StoreがAppleのApp Storeのような戦略と見なされる理由は、いくつかの類似点に基づいています:
プラットフォームとしての役割:AppleのApp StoreがiPhoneやiPadのためのアプリを集め、分類して提供するプラットフォームであるのと同様に、GPT StoreもOpenAIが提供するGPT(Generative Pre-trained Transformers)モデルを使って開発されたカスタムチャットボットやアプリケーションを集め、分類して提供します。これにより、開発者は自分たちの作成物をより広いオーディエンスに露出させることができます。
ユーザー生成コンテンツの活用:AppleのApp Storeがサードパーティ開発者によって作られたアプリを扱うのと同じように、GPT Storeもユーザーまたは開発者によって作られたGPTアプリケーションを扱います。これは、コミュニティが直接プラットフォームに貢献し、独自のアイデアやソリューションを市場に提供できることを意味します。
収益化の可能性:AppleのApp Storeがアプリ開発者に収益をもたらす手段を提供するように、GPT Storeも開発者が自分たちの作成物から利益を得られる機会を提供することを計画しています。これは、AI技術を活用したプロダクトの収益化の新しい形態となり得ます。
品質と安全性の管理:AppleがApp Storeで提供されるアプリの品質と安全性を厳しく管理しているのと同様に、OpenAIもGPT Storeで提供されるアプリケーションに対して、違法行為、暴力的または不適切なコンテンツを含む特定の基準を設けています。これにより、プラットフォーム上で提供されるアプリケーションの品質と信頼性が保たれます。
アクセスと利便性の向上:App StoreがiOSユーザーに対してアプリケーションへの簡単なアクセスを提供するように、GPT StoreもOpenAIの技術を使用してカスタムアプリケーションを作成する開発者やユーザーにとって、それらのアプリケーションへのアクセスと利便性を向上させます。
GPT Storeはどのように展開されるのか
ChatGPTアプリ内でLineストアのような形式でGPT Storeを統合することが考えられます。この方法は、既にChatGPTを使用しているユーザーにとってはアクセスが容易であり、新しいカスタムGPTを発見しやすくなるため、利便性が高いです。
一方で、GPT Storeを独立したアプリとして開発することもあり得ます。これにより、OpenAIはGPT Storeをより広範なオーディエンスに向けてマーケティングし、独自のブランドを構築することができるかもしれません。しかし、これは新しいユーザーを引き付けるための追加の努力が必要になるかもしれません。
また、GPTsが個別のアプリとして各デバイスで利用できるようになる可能性もあります。これは、ユーザーが特定のニーズに合わせてカスタマイズされたGPTを直接自分のデバイスで利用できるようにするという点で魅力的です。しかし、この場合、AppleのApp StoreやGoogle Playなどのプラットフォームでの課金に加えて、OpenAIに対する別途の課金が発生する可能性があります。これは、ユーザーにとってはコストが増加する可能性があるため、慎重に検討する必要があります。
Appleストア、Google Playとの二重課金を避けるために専用デバイスは有り?
専用デバイスがあれば、ユーザーは独自のエコシステム内でシームレスにGPTアプリケーションを利用できるようになります。しかし、これは大規模な開発と投資が必要であり、市場での成功は保証されません。
実際に、OpenAIのサム・アルトマンは、元Appleのデザイナーと共にAIデバイスの開発に取り組んでいるようです。このプロジェクトには、アップルの元デザインチーフであるジョニー・アイブも関与しており、AI技術を使用した新しいハードウェアデバイスを作成することを目指しています。プロジェクトの一環として、アップルの元幹部であるタン・タンがアイブのデザイン会社LoveFromに参加し、新製品の外観と機能を形作る予定です。ただし、この製品の開発はまだ初期段階にあり、具体的な製品の詳細や発売時期は明らかにされていません。
ChatGPT専用デバイス計画についてはのNoteに詳しく書きましたので合わせてご覧ください。
現在無料で公開されているGTPsも有料化される恐れあり
今のうちに色々使って自分のChatGPTの中に組み込んでいくのが吉です。筆者が使って見て便利だったGPTsや面白かったGPTsを紹介したNoteはこちら。
無料公開中のGPTs
色んな人がGPTs紹介ページを作っていますので無料のうちに使い倒してみましょう。
また、下記の様なGPTsの検索サービスもリリースされています。
GPTストア構想が話されたDevDayについてはこちらのNoteで詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?