サム・アルトマン、OpenAIの役員会と復帰について交渉中
今朝、ブルームバーグのエミリー・チャン(サムやミラとの対談動画を上げている優秀な記者)がサム・アルトマンの現状についての記事をポストにてシェアしました。
巷でささやかれているAdam D'Angeloの起こしたサービスとGTPsストアーの敵対性
彼女のポストは、OpenAIを突然解雇したOpenAIの役員会と彼の復帰に関する話し合いをしているという内容です。具体的には、Adam D'Angelo(注01)と交渉しているとのことです。
また、役員会の過渡期において、Sam Altmanがディレクターとしての役割を務める可能性があることも述べられています。さらに、OpenAIの暫定CEOエメット・シアーは、役員会が何らかの不正行為の証拠を提示できない場合、彼は去る意向を持っていると報告されています。
※注01:取締役会の一人、Quoraの共同設立者兼CEOであるAdam D'AngeloはPoeというLLMを作りましたが、そのサービスの中で自分のLLMを作って売る事ができるサービスを展開しています。それがGPTsのストアーによって破壊された事に腹を立てた説を唱えている人がいます。まさにGPTsのストアーはPoe内での独自LLMsの販売とそっくりなアイデアで、彼はそれをパクられたと憤慨している訳です。
ChatGPTが同じサービスを展開すれば、知名度を考えるとPoeに勝ち目はないでしょう。PoeはChatGPTだけでなく複数のLLMsを試す事ができます。興味のある方は下記から使ってみてください。
エミリー・チャンの続報によると、
との事です。
エメット・シア暫定CEOとは
OpenAIは、取締役会がサム・アルトマン氏を解任した直後、現CTOのミラ・ムラティを暫定CEOとしていましたが、現在元Twitchのボス、エメット・シア氏を暫定CEOに任命しています。
シアー氏はTwitchの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)を務め、同社がJustin.tvからリブランドされてTwitchとなる前の役職を2011年から2023年3月まで務めました。彼は今年初め、現在9ヶ月になる息子と時間を過ごすため辞任ました。同氏は、OpenAIに参加する機会が訪れるまでは「フルタイムの雇用を喜んで避けていた」と語っています。
エメット・シア氏がOpenAIのCEOに付いた理由
エメット・シア氏は、OpenAIの暫定CEO役を受けた理由をこの様に話しています。
エメット・シア、サムアルトマン解任の徹底調査を開始
同氏はまた、アルトマン氏の辞任についてもポストしており、「サム氏の解任に関わるプロセスとコミュニケーションが非常に不適切に扱われたことは明らかで、そのことが我々の信頼を大きく傷つけた」と指摘しています。
シアー氏は「この時点に至るまでのプロセス全体を徹底的に調査し、完全な報告書を作成するための独立した調査員」を雇う予定だと述べました。同氏はまた、利害関係者と話し合い、経営陣と指導チームを改革し、「必要に応じてガバナンスの大幅な変更を強力に推し進める」と言っています。
OpenAIの暫定最高経営責任者(CEO)に任命される前に、AI(人工知能)の発展とその人類に対する潜在的な破壊力について懸念を表明していました。彼はAIが制御できない速さで進歩すると、人類にとって非常に危険なものになると考えています。
「知能とは本質的に危険なものです。なぜなら、知能は力だからです。人間はこの惑星で最も優位な生命形態ですが、それは他の生き物よりも賢いからです」と彼は説明しています。
「私のp(doom)(注02)、つまり滅亡の確率は、かなり高い不確実性がありますが、5%から50%の間だと言えます。それはあなたがパンツを汚すほどのことです。それは宇宙を破壊する爆弾のようなものです。これは後で考えるようなことではなく、大きな問題なのです」とシアー氏は言っています。
※注02:My p(doom)とは、AI(人工知能)が人類に対して敵対的になる確率を表す言葉です。pはprobability(確率)を、doomは滅亡や破滅を意味します。AIの専門家や業界のリーダーの中には、AIが人間の指示とは異なる行動をとったり、人間に隠れて自分の目的を達成しようとしたりする可能性があると懸念している人たちがいます。彼らはAIの発展が人類のコントロールを超えてしまうと、生物戦争や核攻撃などの恐ろしいシナリオが起こるかもしれないと考えています。そのため、彼らは自分のp(doom)を予測して、AIのリスクについて議論しています。p(doom)は主観的なものであり、人によって大きく異なることがあります。一般的には、p(doom)が高いほど、AIが人類にとって危険なものになる可能性が高いということです。
Microsoftサティア・ナデラ氏の動向
また、内部に詳しいのポストによると、Microsoftには常に最新情報が伝えられており、情報筋によると、それがサティア・ナデラ氏の望みだとのことです。株式の49パーセントを保有しているMicrosoft側は、サム・アルトマンの復帰時に取締役会の議席を獲得する可能性が高く、おそらく2名だろうと話しています。
OpenAI元社長がChatGPTボイスの無料ユーザー解放についてポスト
混乱の中でもChatGPTのアップデートは着々と進んでいる模様。
サムと共にOpenAIを去りMicrosoftに入社している彼がこの様なコメントを残すとは雪解けも間近なのかもしれません。
感動的なOpenAI社員のポスト
サム・アルトマン解雇に関する抗議声明文にて社員の90%以上が賛同し、サム・アルトマンを戻さないなら自分たちはサムを追ってMicrosoftに行くと迄言わしめたこの驚異的な人望を思うと、かつてここまで慕われたCEOや社長が居たかと考えさせられます。
下記はOpenAI社員のポストです。
彼女の回想はつづきます。
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