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私と実母の心のギャップ、言葉の向こうに広がる感情の海

今年の夏、8月のとある日、
「姫ちゃん、2歳の誕生日に何が欲しい?」

実母からそう聞かれたので、
「毎日履ける靴が欲しい。」と答えた。

そんな娘の誕生日は、義母さんが両家でBBQを企画してくれたので、義実家でワイワイ楽しい時間を刻む。

誕生日会当日、私の母が2歳の娘にくれたのは、すき焼きの肉…。

A5ランクのほにゃらら肉と言っている。お義母さん達にも買ってきたので、冷凍せずに2日以内に召し上がってくださいね。と伝えている。

なんで「何が欲しい?」と聞いてくれたんだろう…と言う気持ちはそっとしまって、私の中でフツフツと込み上げるものがあった。

たしかに、うちの2歳の娘はお肉が好きだ。だけど、まだ味覚は成長段階。味わって食べられるような年ではない。

・靴ならすぐに履けるしありがたい!
・履いている姿を見せられるしいい!

と思っていたのは、私だけのフィルターだったのか。

まぁ、そんなことより別の角度からも母の行動が理解できなかった。

BBQをホストしてくれるおうちに、それよりランク上のお肉を持っていった母の行動が謎である。それは、貰う側にしたら嬉しいだろうとも思う。普段食べない上等なお肉を食べられるのは。

でも、私の中ではフツフツ…

・BBQの日に相手に伝えず肉を持ってきたこと。
(もう豊富に準備してくれている)
・たくさんの肉を食べるであろうBBQ。それを無視して2日以内に「こちらのしゃぶしゃぶ肉を食べて」と、翌日か翌々日にまた肉を食べるよう促していること。
・聞かれていないのに、自分が買ってきた肉を自慢をしていること。

あぁ…空気が読めないのかな。
私は、義両親に申し訳ない気持ちになっていた。

でも私がとやかくいう事ではない。その日はフツフツした気持ちを抑えつつ、どうにか終えた。

◆ ◆ ◆

さて、そこから1ケ月過ぎたころの話。

両家でランチ会を開催したのだが、突然「靴」を出してきた実母。

「アンダーアーマーの靴買ったから、履かせてね!」靴裏はほにゃららが付いていて滑りにくいし、足首がしっかりホールドされるから、と話している。

「え!!!これアンダーアーマーじゃないよ!」
と言いたかったけど、グッとこらえた私。横を見たら夫も気づいていたようだ。
嬉しそうに皆の前で演説する母に私たちは何も言えなかった。

義両親も気づいていたかもしれない。
だけど、誰も何も言わなかった。

自宅に戻ると夫が、「あれアンダーアーマーじゃないよね。アメリカのブランドではあるけれど…。」と言ってきた。

「だよね!!私も思った。だけどあそこで否定することは出来なかったよね。」

でも、どうだろう?
私がお店で店の人に○○と言われて買った商品が、よく見たらそうじゃなかったと気づいたとしたら?

「まぁ、仕方ないか」
とは思わないはずである。

誰かに間違えた情報を伝えるかもしれない。
靴を履いてる姿を見て、誰かにアンダーアーマーの熱弁をするかもしれない。(本当は全然違うロゴだけど)

私は、実母に事実を伝えることにした。

「アンパンマンのスリッパ、喜んでずっと履いているよ!靴はアンダーアーマーって言ってた気がするけど、違うブランドのものだったよ~。念のため伝えておくね。」

私のLINE原文

「お店の人がオススメのアンダーアーマーベビーって言ってた。眼鏡してなかったから、滑り止めに惹かれて買ったから履いてね。」

実母からのLINE原文

ここで、ツッコミどころは満載だけど…、グッとこらえる。(相手が夫なら突っ込みまくるけどねw)

「うちはアンダーアーマーに拘ってないし大丈夫だよ!ロゴが似てるから買っちゃったのかな☺?まだサイズが少し大きいから、冬に履かせるね!」

私のLINE原文

今見返しても、母からの返信を見て心配になる。オレオレ詐欺にあわないだろうか…。

あなたが私と同じ立場だったら、どうするだろう?


◆ ◆ ◆

実はこの出来事自体、私は、特に気にかけていなかった。
が、しかし!
昨日妹と電話をしていたら…
「あの子は性格がキツい、て言われてたで~」と教えてくれた。

母いわく

「あんた(私の妹)なら、アンダーアーマーじゃなかったよ、なんていちいち言う?思っても普通言わへんやろ!黙って使ったらいいのに、あの子はそういう所がキツイ。」

妹は、「私なら言わないかなー」と答えたようだ。(まじで?!と、この後、妹と爆笑ネタに発展したけど、その話は今回省く。)

なるほどね。

私は昔から白黒なところがある。
間違ってることは違う、と言えるし
違うと言われたことは、再確認する。

事実を伝えることも伝えられることも、どちらかと言うと抵抗がない方だ。

でもこれは、私の話。
実母は批判されていると受け止めてしまった。

私は、「どこかでまた…」を先回りして違うという事実を伝えたけど、余計なお世話だったのかもしれない。

以前の母は、こうじゃなかった。

注意したら、
「ほんまや!間違ってたわ(笑)」と
ささっと次の対策をする母だった。

私自身も子育てをして生活環境が変わったように、母自身も変化している。
人と付き合いが少なくなって、自分視点で語りすぎたり、嫌味や卑屈を言うようになった。

子育てした時代も違えば、私と母では毎日の時間の流れも違う。
そうだ、心の距離をもう少し上手にとってみよう。
自分流におさめようとするから、心がフツフツするのだ。
きっと母も、同じ様に私に違和感を感じているだろう。

特に大学卒業までは、母にべったりだった私。
一番尊敬する人だった。(過去形…)
私は今、母とは違う歳のとり方をしたい、と思っている。





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