Photo Story|君代-きみがよ-/Kimigayo
「君代-きみがよ-」
和名を厚葉君代蘭。
学名をYucca gloriosa。
アメリカの砂漠地帯で自生するこの植物が
牧之原市のとある砂浜沿いで群生していた。
そこの景色だけ切り取るとまさに異国情緒。
海風に吹かれながら、
しばしの間遠い地に来たかのような旅気分を楽しんでいた。
Photo Story
相良サンビーチシリーズ。
牧之原のとある海で見た異国情緒。
アツバキミガヨランの名前の由来は、「厚い葉であること」と、学名にある「Gloriosa(栄光ある)」を『君が代は栄える』という意味で解釈したことが由来とされている。
名前はバリバリ日本っぽいけれども、これは単なる和名。
一般的にはユッカという呼び名の方が通りやすいのかもしれない。
季節は寒さ厳しい一月。
でもこの景色はまさに南国。
実際に原産国では砂漠地帯に自生するらしい。
そして寒さにはめっぽう弱い。
ここ牧之原の海沿いはもちろん寒い日はあれど、日本全国ではやはり温暖な地域。
それもそうで、日照率ランキングで牧之原市は全国3位。
ちなみに1位はお隣の御前崎市で、2位は愛知との県境の湖西市とのこと。
さらに上位5位は全て静岡県内なので、静岡という場所が雪が降らずに温暖な気候と言われるのも少し納得。
だからこそ、このユッカたちも生き生きとこの場所で生きられるのかもしれない。
・・・
この植物たちの面白いところは年に2回花を咲かせる。
1回目は春。
2回目は秋。
残念ながら昨年の春時点ではこの子達の存在に気がついていなかったので、その時期に咲いていたのかどうかわからなかったのだけど、この一月に咲いているの花たちは春を先取りしているのか、秋が遅れているのか…。
おそらく秋ごろから咲き始めた花がまだ咲いているだけだとは思うのだけど、それは春になってからまた確かめたいところ。
こうしてこの植物たちに会いに行く口実もできた。
香りが良さそうな雰囲気。
実際にちょっとだけ甘い香りはしている。
ちなみにこの植物と共生関係にあるユッカ蛾という昆虫がいる。
このユッカ蛾がこの花の花粉を媒介することで果実をつけるのだが、日本にはこの蛾はいないらしい。
つまり、この植物は日本で種を作ることはできない。
一方で、株分けによってその種を増やすことは可能らしい。
この一帯のユッカたちもきっと株分けで増えてきたのかもしれない。
続く
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2024年1月28日
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