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Photo Story|汐騒-しほさい-/Siosai

PENTAX KF f7.1 1/100s 18㎜ Sizuoka Yaidu
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「汐騒-しほさい-/Siosai」

すでに日は沈み
茜色の空はやがて青色に染まる頃合。

夕凪はなく
ただひたすらに押し寄せる波は
少しずつ満ちる準備をしているようだった。

喧騒が消え薄らぎ
あたりは汐騒しおさいだけが残る。

感情はない。

ただひたすら海の揺らぎに身も心も委ねながら
美しく染まる空を眺めていた。


Photo Story

前回の続き。

日が沈み、
美しい紅富士を拝ませてもらって、
そろそろ帰ろうかと思った時だった。

ふと、
南側の広い海を眺めてみると
なんとも言えない美しい景色が待っていた。

富士山がある東側はまだ茜色に染まるも
西側から少しずつ夜の帳が訪れていた。

このグラデーションが
なんとも言えない儚くも美しい色合い。

海は穏やかながらも
浜辺に打ちつける音が
ほんの少しだけ騒がしかった。

空色は刻一刻と
グラデーションの配色を変える。

騒がしくも心地よい潮騒とともに
はぁとため息が出る。

そのため息は決して辛い時に出るものではなく
優しくて暖かいもの。

なんでこんなにも地球って美しいんだろうかと。

なんで美しいと思える心があるんだろうかと。

そんな何者でもない自分に
押し寄せる波のように
何度も何度も問いかけていた。

なんでこんなに綺麗なんだ。

なんでこんなに切ないんだ。

なんでこんなに優しいんだ。

なんでこんなに儚いんだ。

・・・

夕暮れはいつもどこか
とてつもなく懐かしいと感じる。

この湧き上がるノスタルジアは
果たして自分の経験から生まれるものなのだろうか。

あるいはきっと
自分ではない自分が見た景色を
強烈に思い出しているのだろうか。

そんな野暮なことを考えるのも
全くもって嫌いではない。

ただ夜の帳が下りてくるその時まで
ただひたすらに海を眺めていた。。。


ご覧いただきありがとうございました
どうぞ倖せが繋がりますように!

2023年12月6日


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