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Photo Story|儚火-はかなび-/Hakanabi

Pentax KF f9 8s 79㎜ Sizuoka Simada
Pentax KF f9 8s 79㎜ Sizuoka Simada
Pentax KF f9 4s 79㎜ Sizuoka Simada

「儚火-はかなび-」

夜空に咲く彩り豊かな花火。

その光は川面まで染め上げる。

あか、き、みどり、あお…。

花が開いて消えるまでは早い。

儚さを覚える前に
また次の花が開き
クライマックスまでは興奮が続く。

けれど、
最後の花火が上がった後
一気に儚さがおそってくる。

これもまた花火の醍醐味なのかな。


Photo Story

当初の予定は8月10日。

台風の影響で雨が降り、
河川が増水してたことによって延期が決まる。

8月26日。
この日も数日前に降った雨の影響で
またしても開催の延期が決まる。

そして来たる9月9日。

満を持して開催決行。
第36回大井川花火大会。

午後17時に夕食を済ませ、
期待と面倒くささを抱えながらも会場へと向かう。

家の前を流れる大井川の河川敷を
ただひたすらに歩いていくだけという。

僕とパートナーと次女の3人で、
ちょっとした談笑を交わしながらてくてく歩いていく。

美しすぎる夕焼け空。
空高くにある雲を見つめながら、
どこか秋の空を感じていた。

片道歩くこと30分。

最初の目的地の蓬莱橋へと到着した。
去年はここで出店をやっていたが今年はやっていなかった。

次女の目的は花火よりも出店。
ちょっと落胆の表情を見せていた。

時刻は18時30分ごろ。

ここから会場まで更に徒歩30分以上。

流石に間に合わないと思ったので、
会場には向かわず蓬莱橋の上から見ることに。

8974茶屋で次女はかき氷を
パートナーはアイスを買い、
通行料金210円(大人100円、子ども10円)を支払い、
暗闇に染まり始めた橋を進んでいく。

流石に9月にも入り、
朝と晩は涼しくなってきていた。

少し冷たい河風が止まることなく、
橋を渡る人に吹き付ける。

冷たいものを食べていた二人は
案の定寒くなったようで少し凍えていた。

・・・

橋の真ん中手前についてから、
僕は三脚を立ててカメラのセッティングを始める。

パートナーと次女は
体育座りで寄り添いながら暖をとる。

時刻は18時45分。
打ち上げまでまだ15分。

寒風は一向におさまることなく、
3人の体を少しずつ冷やしていく。

始まるまで僕、次女、パートナーの順で
次女を挟んで3人寄り添いながら暖をとる。

一年前まではずっと独り身だった僕は
この時とても不思議な感覚だった。

次女とは血のつながりがなくとも
確かにそこには暖かい何かが生まれていた。

すると一輪の花火が上がる。

橋の上でまばらで見ていた人たちからも
「おお」とか「綺麗」とかそんな歓声の声が上がっていた。

パートナーも次女も同様に綺麗と声を漏らす。

僕はすかさず撮影を始めながら、
花火が上がるたびに微調整をかける。

そうして花火大会が幕を開けた。

3人で見た秋の始まりの想い出。

いつか将来、
あの時綺麗だったなと話せる日がとても楽しみ。


ご覧いただきありがとうございました
どうぞ倖せが繋がりますように!

2023年9月10日


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