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Photo Story|日出-ひので-/Hinode

PENTAX KF F13 1/100s 18㎜ Sizuoka Makinohara
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「日出-ひので」

冬至を迎えた翌日の朝。

遠い海の地平線の彼方から
ゆっくりと太陽が昇ってくる。

凍てつくような寒さの中
太陽の光が差し込んだ瞬間
からだがじーんと暖かくなるのがわかった。

愛のある優しい温もり。

改めて太陽にありがとうを。

今日から少しずつ昼が長く夜が短くなっていく。

新しい一年の幕開け。


Photo Story

朝は3時に目が覚めた。

仕事をしなけりゃならなかったけど
ついつい夜は早めに寝てしまったからだ。

とはいえまだ深夜。

横で寝ているパートナーと愛猫を
起こさないようにゆっくりと体を起こす。

しかし愛猫は起きてしまったようで
隣のパソコンの部屋まで一緒についてきてしまった。

部屋の中は白い息が出るほどすっごく寒い。

椅子にかけていたダウンを羽織り、
さらに布団を被った状態でパソコンの前に向かう。

猫は布団の中の膝の上で丸まるようにして再び寝始める。

・・・

それから二時間ほどは
写真の編集やnoteの執筆、
あとは仕事をしたりして時間を費やしていた。

スマホの時計を見ると朝の5時過ぎ。

この日の前日は冬至で
今日は冬至を迎えた最初の朝。

実は前日の時点で
冬至の翌朝は日の出を見に行くと決めていた。

僕にとっては正月よりも
この日が初日の出のような感覚だからである。

とはいえ日の出は6時51分。

もう一度パートナーが寝ている布団の中に潜り、
そこから1時間ほど暖をとりながら浅い眠りにつく。

•••

6時前に目覚めて、慌てて支度を始める。

パートナーは寒さに弱く
本当に行くの?みたいな顔をしていた。

「僕は寒さに強いから
かわりに写真をちゃんと撮ってくるね」
と声をかけて行ってきますと。

しかし玄関を出ると本当に寒い。

ここ静岡は温暖なエリアらしく
雪なんか何年も降ってないらしい。

それに雪が降るとみんなザワザワするとか。

そういえばこの地域に引っ越す前に
不動産の人が雪は7,8年前に一回見たけど
それきりは見てないなぁとも言っていた。

しかしこの日はほぼ氷点下。

下手すれば雪が降るくらいの温度。

そして車のフロントガラスはカチコチ。

福島に住んでた時の方が
毎朝尋常ないほどバッキバキに凍ってたから

それと比べたらなんてことないけど
この辺りは普段あったかいから余計に寒く感じた。

・・・

日の出を見る目的地は牧之原市にある鹿島ビーチ。

人があんまりいなくて
個人的にはお気に入りの近場の海。

自宅から車で30分とアクセスもいい。

道中で既に空は明るくなっており、
青と赤のグラデーションがめちゃめちゃ美しかった。

・・・

海についた時は
もう彼方の地平線は燃えるような橙色になっていた。

もうすぐ太陽が顔をのぞかす。

しかし、しかし、しかし寒すぎる!

指先が凍るほど冷たい。
(実際霜焼けになった)

風も少し強めで
一気に体温を奪っていく。

それでもカメラを握り
思うところをパシャパシャと撮影し始める。

すると海に降りる階段から話し声が聞こえる。

なんとこんな寒い冬の朝なのに
サーファーたちは各々自分の身長よりも大きいボードを持って
サーフィンをするようだった。

日の出前から海に潜りそれぞれ波に乗っている。

ありえん...凍え死ぬよ絶対...。

他にも海では多数の漁船が漁をしていた。

みんなこんな寒い中
特に漁船の方々には本当に感謝しかない。

そんな朝の日常を目の当たりにしていると
いよいよ地平線の彼方から太陽が昇り始める。

それまで凍えて凍えて
戻ろうか戻ろうかとしていたけど

差し込む光がすごく暖かい。

太陽ってこんなにも暖かかったんだと
そんなことを思い出す瞬間だった。

今回はそんな中の一枚。

みょーんと伸びる影がおもしろい

来年もこの日に初日の出を見に行こう。

どんなに寒くても
太陽の温もりをこのからだで感じよう。

そして改めて太陽に感謝しよう。

そう決意したのであった。


ご覧いただきありがとうございました
どうぞ倖せが繋がりますように!

2023年12月24日


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