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Photo Story

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美しいと思った瞬間を瞬間をカメラでキリトリ、毎日ちょっとした小話と共に投稿しています。お暇な時にでもゆっくりご覧ください。
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#みんなでつくる冬アルバム

Photo Story|棘玉-とげだま-/Togedama

「棘玉-とげだま-」 とげとげ。 気がつけばたくさんくっついてる厄介者。 ちくちく。 時には服を通り越してちょっと痛い。 それでもひっつき虫は今日も誰かを待っている。 新たな場所へと旅立つために。 Photo Story草むらを歩いていると、ズボンとか靴にびっしりひっつき虫がついていると、あーーー、ってなったりすることはないだろうか。 僕はカメラを撮るのに、よく茂みに入ったり、草むらの中に入ったりするのだが、ほぼ高確率でひっつき虫がついている。 ひっつき虫と

Photo Story|翼広-つばさひろげて-/Tubasahirgete

「翼広-つばさひろげて-」 二羽の番のカモ。 美しい両翼を広げ 目の前を滑空しながら飛んでいた。 その姿はまさにランデブー飛行。 そのままゆっくりと着水し、 その後も2羽で仲睦まじく泳いでいた。 Photo Story近所の散歩シリーズ。 写真もたくさん撮れたので、半ば満足気味に帰路についていた。 しかし、カメラを持っているとなかなか家まで辿り着かないのが悩ましいところ。 近所の川にはカモがたくさんいるエリアがあって、そこにはマガモ、カルガモ、オナガガモ、オオ

Photo Story|末広-すえひろがり-/Suehirogari

「末広-すえひろがり-」 一本の幹から、 何年も何十年も時を重ねて、 たくさんの枝が分かれて伸びていく。 その枝の先から、 さらにたくさんの小枝が伸びて まるで青空へと手を伸ばすかのよう。 末広がるその姿を見上げながら 宇宙にも手が届くんじゃないかと そんな夢や希望をも膨らませて。 Photo Story近所の散歩シリーズ。 最近為事が忙しかったり、ちょっと体調を崩したりと、写真を撮りになかなか行けてなかった。 ちょうど元旦の日に一日かけて写真撮影に出掛けていたの

Photo Story|燃陽-もえび-/Moebi

「燃陽-もえび-」 夕暮れ時の海。 雲の隙間を抜けた太陽は 燦々と燃えるような赤色で 海や空や大地を照らしていた。 海の向こうへ沈む最後の時まで その情熱の色は褪せることなく ただただ燃えて燃えて燃えたまま消えてゆく。 太陽が消えても尚、 しばらくは心に火が移り、余韻に浸っていた。 Photo Story赤く赤く燃えるような夕日。 普段から見ているオレンジ色の夕日も好きだけど、個人的には赤い夕日の方がドラマチックで好き。 その赤は情熱とはまた少し違って、どちらか

Photo Story|懇合-ねんごろあい-/Nengoroai

「懇合-ねんごろあい-」 浜辺で暮らすにゃんずたち。 晴れの日も雨の日も 夏の暑さが厳しい日も 冬の寒さが厳しい日も。 いつもみんな一緒。 素敵な素敵な 猫々ごろあい懇合。 Photo Story静岡県御前崎市の浜岡砂丘には たくさんの地域猫が住んでいる。 厳密に数えたことはないけども 今まで出会った猫は10匹前後ほど。 捨て猫禁止の看板が立ててあったりするので きっとそういう子達も少なくないのであろうと・・・。 この日は元旦だったけどポカポカ陽気で ここのエ

Photo Story|枯花-かればな-/Karebana

「枯花-かればな-」 河原に佇む萎れた植物。 花はまだ咲いていたその時の形を保っている。 太陽に照らされたその姿は まるで白い小さな向日葵のよう。 萎れていたとしても 枯れていたとしても それはドライフラワーみたく 優しい風合いが冬を彩っていた。 Photo Story島田市の蓬莱橋付近の河原で生えていた カワラハハコ。 漢字で書くと河原母子。 名前の由来はそのままで 河原に咲き、ハハコグサに似ているかだそうな。 似てるかなぁとも思うけども まぁ似てると思っ

Photo Story|明媚-めいび-/Meibi

「明媚-めいび-」 島田市の観光名所の蓬莱橋。 天気に恵まれれば 美しい富士山を拝めることができる。 大井川と蓬莱橋と富士山。 風光明媚なその景色に しばしの間心奪われながら。 Photo Story元旦。 パートナーと娘は実家に帰り 僕は一人で猫と朝から家でゴロゴロしていた。 久々に仕事をせずにのんびりタイム。 天気も気持ちの良いほど晴れていて 朝からめちゃめちゃ氣分がよかった。 お布団を干したり ちょっとだけ掃除したり あとはYoutubeをボケーっと見

Photo Story|竜年-たつどし-/Tatudosi

「竜年-たつどし」 2024年は竜の年。 十二支の中で唯一架空とされる生き物。 その姿は未だ誰もみたことがない。 しかし、 いつだって竜は僕らを見ている。 自然を愛しみ、 人としての本当のあり方を思い出すその時に その姿を現すのかもしれない。 Photo Story明けまして、 おめでとうございます。 新年1発目ということで あたためにあたためておいた 竜を形どった植木と富士山の写真! 実はこの写真、 冬至の翌朝に撮影したものなんですよね。 やっぱり僕にとっ

Photo Story|日出-ひので-/Hinode

「日出-ひので」 冬至を迎えた翌日の朝。 遠い海の地平線の彼方から ゆっくりと太陽が昇ってくる。 凍てつくような寒さの中 太陽の光が差し込んだ瞬間 體がじーんと暖かくなるのがわかった。 愛のある優しい温もり。 改めて太陽にありがとうを。 今日から少しずつ昼が長く夜が短くなっていく。 新しい一年の幕開け。 Photo Story朝は3時に目が覚めた。 仕事をしなけりゃならなかったけど ついつい夜は早めに寝てしまったからだ。 とはいえまだ深夜。 横で寝ている

Photo Story|尉鶲-じょうびたき-Zyobitaki

「尉鶲-じょうびたき-」 ヒィッ、ヒィッ、ヒィッ、ヒィッ、ヒィッ。 甲高くも透き通るような声。 声がする方向を探してみると 黒と白と橙の羽を纏ったジョウビタキの姿が。 冬に日本に飛来する冬鳥で 彼らは群れて行動はしない。 それぞれ縄張りを作り 越冬に備えて餌場を死守するようだ。 可愛らしいその姿にしばしの間癒されていた。 Photo Story昨日は冬至。 最も昼が短く最も夜が長くなる日だ。 冬至は太古の人々たちからしても とても大切にされてきた日だったよう

Photo Story|磯鵯-いそひよどり-/Isohiyodori

「磯鵯-いそひよどり-」 藍色を纏ったヒヨドリみたいな鳥。 海岸の磯でよく見られることから その両方にちなんで磯鵯と名付けられた。 美しいのは見た目だけではなくて なんといってもその歌声。 複雑で長い旋律を透き通る美声で歌い続ける。 まさに幸せの藍色の鳥。 Photo Storyちょうど昨日の話。 ゴミ拾いのため大井川に出向いていた。 この日は風がきつく スマホで調べると風速10m前後予報が出ており ただでさえ冷たい風が体を凍てつくようだった。 それでも宮沢