知財システム開発日誌。レター発行のクリックを減らす
弁理士の大倉昭人です。root ipという会社で知財管理システムを作っています。
特許事務所のクライアントからレター発行のクリック数を減らせないか、と依頼がありました。レター発行は特許事務所でかなり利用頻度が高いので、業務効率化のためにやってみます。
現在の機能整理
画面1. 案件のレター発行画面
まず現在のroot ip機能を整理します。root ipの電子包袋にはレター発行画面があります。出願人や特許庁など、宛先に応じたレターを発行できます。
発行するレターを選ぶには、2つの方法があります。
レターの名前/コードから選ぶ方法
リストから選ぶ方法
1で発行する方法が一番早いのですが、レターの数が多い場合や、新人の方の場合だと、全て覚えきれないのが普通です。今回はそんな時に役立つ、2の「リストから選ぶ方法」の改善です。
画面2. レターリスト
レター発行画面で「リストから選択」ボタンを押すと、レターリストが表示されます。発行できるレターの一覧です。レターリストで発行したいレターの「選択」ボタンを押すと、元の画面に戻ってレターがセットされます。
画面3. レターセット状態(発行可)
レターがセットされると、その行の発行ボタンが有効化されるので、ここからWordで発行したり、PDFで出したり、メールに自動添付したりできます。
画面4. 発行レター
発行されたレターは下記のようなイメージです。出願番号などの案件データは自動で差し込まれるので、コピペ作業は不要です。テンプレートはWord、Excelで簡単に作れるので、事務所のスタイルに合ったレターを簡単に発行することができます。
改善ポイント
現状でもシンプルな流れですが、改善ポイントは、画面2のレターリスト画面です。レターを選択してから別の画面に戻って発行するより、レターリスト画面から直接レター発行すれば1クリック減らせます。複数レターを続けて出す場合もあるので、重要なポイントです。
改善後
レターリストの「選択」ボタンのところに「発行」ボタンを配置しました。これでここから直接レターを発行できます。
連続発行にも対応したので、複数レターを続けて出せるようになりました。発行済みのレターは区別され、各レターごとに差込結果の確認もできます。
root ipがまた少し便利になりました。
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