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「事業売却の体験談:価値を最大化して売却するポイント」

2007年に私はKDDIにホスティング会社(現在のKDDIウェブコミュニケーションズ)を売却しました。

これは、ビジョンと努力が具現化された、信頼性とスケーラビリティに優れたインターネット関連のインフラ事業会社でした。

さらに、2018年には某企業にサービスオフィス会社(ナレッジソサエティ)を売却しました。

この事業は情熱とビジョンが詰まっており、お金のないスタートアップが零細企業に必要なツールとしてサービスを提供していました。

これらの事業はいずれも億単位での売却です。少し大きい金額なので、一部の人々には無関係だと感じるかもしれませんが、売却の秘訣は規模に関係なく再現性があるので、ここで公開しようと思いました。

手元にリアルな事業、ウェブサービスやSNSアカウントがある場合、それは時間と労力をかけて育ててきたあなたの資産と言えます。

日々のハードワークと献身により、その存在は独自の価値を持つに至ったのです。

それは築き上げた顧客ベース、ブランドイメージ、そして稼働中の商品やサービスのラインナップを持っているかもしれません。

さらに、法人を運営している場合もあるでしょう。その場合、事業は大規模なオペレーションを必要とするかもしれませんし多数の従業員が働き、大きな市場で競争しているかもしれません。

それぞれのスケールが違っていても、持つ価値を売却するポイントは全て共通しています。

小さな個人ブログから、SNSアカウントのような小規模なプラットフォーム、そして数十億円の価値を持つ企業まで、売却のプロセスを理解することで、売却時に価値を最大化することが可能となります。

事業売却のプロセスは、初めて体験する人にとってはブラックボックスだと思います。ネットにもなかなか情報がないので。

成功へと導くポイントは以外とシンプルです。事業がどの規模であれ同じです。

少し脱線しますが、売却の利点について簡単に触れます。一番のメリットは、早いタイミングで一括で現金が得られることです。

自分の寿命の終わり近くにお金を得るという考え方よりも、より若いうちに現金を得て多様な体験ができることが大きなメリットです。

誰もが行き着く先は同じ墓場です。

たとえ売却の規模が数百万円であっても、その売却資金を数ヶ月や数年の生活費に充てることで、自由な時間を獲得できるという価値があると思います。

私たちの人生は、結果ではなく、どう過ごすか、つまりプロセスによって全てが決まります。

今この瞬間、どのように生きるのか、それこそが大切なのです。

プラスで、法人の場合、税務面でも有利です。

日本では、有価証券の売却利益は最大20%の「譲渡所得税」がかかるだけです。一方、所得税は最高57%(年収4,000万円以上)もの税率が適用されます。

以下で、具体的に事業の価値を最大化して売却するための重要なポイントやコツについて、実際にKDDIウェブコミュニケーションズとナレッジソサエティの売却した体験と通してご紹介します。

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