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今年の稲作について【3期目】

今年も無事にお酒を造り終えました。やれやれと一息つきたいところですが、今年もお米づくりをしていきますので、まだまだバタバタな日々は続きそうです。

3期目はじまりはじまり〜

圃場が増えます

昨年までは会社側の2枚の田んぼ(計20a)だけで米作りをしていました。ただこれだけだとお酒を1本仕込むのに足りないので、1、2期目は足りない分自社米意外の夢山水を使っていました。
(余談: 小さい仕込みも可能なのですが、精米する際にある程度の量がないと米粒が破砕してしまう等の理由で、原料の品質が低下してしまうのですよね、うちの場合)
2期目でとりあえず倒伏や虫害問題を乗り越えることができたので、3期目は全量自社米でお酒を仕込むべく田んぼ6枚(計52a)増やすことにしました。

新たに取り組む棚田

新たな魅力

増えた田んぼは地主が高齢な方だったり、稲作を頼んでいた方が辞めてしまったものです。しかしこの田んぼ、かなり魅力的でして、両側を山に囲まれた棚田になっているので、とても風情があることに加え、新たに担う6枚の田んぼは棚田の最上流部に位置するということで農薬が飛散してくるリスクがないです。ただ山に挟まれているので少々日照時間が短くはありますが、無農薬栽培したい私たちにはうってつけの場所です。
また常時水が溜まっているところがあるためか、秋には大量の赤とんぼが飛んでいます。

秋にはショウジョウトンボがたくさん

また、田んぼに水を張ったら大量のマルタニシが出てきたものもありました。

田んぼのマルタニシ軍団

きっとまだまだ面白い発見がありそうな棚田です。今後も生き物の移ろいをしっかり観察していきたいと思います。

協力者が増えます

実は弊社と同じ下山地区の農家さんに、昨年お試しで夢山水の無農薬・無化学肥料栽培を依頼していまして、今年から正式に生産協力をお願いしました。

KINOファームの木下貴晴さんとは弊社が取り組み出した初年度より親交があり、農業未経験の私に良くアドバイスをいただきました。この方は何よりも勉強熱心で、良いお酒を世に出すために共に邁進していただけると思いました。オンラインショップでお米を買うこともできますので是非一度ホームページをご覧ください。

現状報告

既にどの圃場も入水して一度代掻きしています。カエルも続々とやってきております。

交尾中のシュレーゲルアオガエル

圃場が増えると苗もたくさん必要。念の為昨年の4倍準備しています。現在少し芽が出てきています。

籾まき中

終わりに

今期もたくさんの生き物と我々で唯一無二のお酒『創り』をしていきます。皆さまにお酒を届けることができるその日まで、どうぞよろしくお願いします。

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