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2024年6月に読んだ本まとめ。読書記録は、今の興味が可視化されて楽しい。

2024年6月に読んだ本は全部で6冊。1冊毎に、ちょっとずつ紹介していきます。


1. 2035年の人間の条件(暦本純一/落合陽一,マガジンハウス新書)

難しい。難しい。が、対談なので読むことはできる。理解はできない。

AIが生まれ、常人には理解できないスピードでITが進んでいるのだとわかる。ITの進化は早いことは知っていたが、そのスピードは想像以上。

考えるのを、行動するのを止めてしまうと、あっという間に取り残されるのかも、と感じた。

哲学や宗教は、どの分野にも通ずるのだと興味深かった。

とりあえず、人類はネコになればいいのか?

2. オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎,新潮文庫)

伊坂幸太郎デビュー作。

読み始めると、案山子が喋り出し、すぐに不思議な話だと気が付く。ただその案山子のいる光景が美しく感じられ、空気感にも惹かれた。

今まで読んだ伊坂幸太郎作品の中では一番好みかもしれない。

詳しい感想は、こちらのnoteに書いてあるので読んでみてください。※ネタバレありです。

3. なぜ働いていると本が読めなくなるのか(三宅香帆,集英社新書)

発売される前から気になっていた本。

読書とはそもそもいつ始まり、どういう位置づけだったのか、という「読書」の歴史と、仕事とは何か、という「仕事」の歴史を振り返る。

何気なくしている「読書」や、あたりまえのようにしている「仕事」を見直すことのできる一冊。

もっと感覚的な話かと思ったが、読書や仕事の歴史から、なぜ本を読まなくなったのかを分析していて驚くと同時に、とても興味深かった。

4. 海賊とよばれた男(上)(百田尚樹,講談社文庫)

出光興産の創業者をモデルとした小説。

上巻では、戦前から戦後にかけて描かれている。サントリーの創業者「鳥井信治郎」をモデルにした小説「琥珀の夢」でも思ったが、この時代を生きた人の逞しさに驚く。

仕事のやる気を貰える一冊。

5. 地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減(増田寛也,中公新書)

「消滅可能性都市」という、衝撃的な言葉が登場した本。「少子高齢化」は、想像の何倍以上ものスピードで押し寄せていることがわかる。

10年前の本だが、本の予測と、現在の状況を照らし合わせると、この本の恐ろしさが分かる。

地方に魅力的な都市(東京の真似じゃない)を創ることが大事だと感じた。

6.ガラスの街(ポールオースター,新潮文庫)

BSテレ東の「あの本、読みました?」で紹介されていた一冊。

不思議な雰囲気で進む物語。

一度読んだだけでは、あまり私に刺さるものは無かった。というより理解できなかった、のだと思う。

『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』と合わせて「ニューヨーク三部作」らしく、一度全部読んでみたいと思った。

最後に

2024年6月は、6冊の本を読んだ。今月は、新書に日本の小説、外国の小説、ジャンルもミステリーや歴史と、多種多様な本を読んだ。

1つのジャンルに偏る月もあるが、こうしてあらゆるジャンルを読む月もある。自分の気持ちが今どのようなものに興味があるのが、こうして記録を取ることで可視化されていくのが面白い。

7月は、どんな読書記録になるのか楽しみだ。


【 5月に読んだ本まとめはこちら 】

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