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「治る人」と「治らない人」の差

治療をしていて、
いつも考えさせる感覚がある。

患者さんによって、
初手の触診で、
「治る人」か「治らない人」の感覚が違います。

1)肌の色艶
2)筋肉の質
3)骨の硬さ
4)経絡の流れ
5)息の匂い

五感の感覚ではなく、
触れた瞬間に、
背筋に走る
電気のような刺激が違うのです。

「治る人」
  →背筋から地面に向かって
   真っ直ぐに電気が流れる
   感覚がある。

「治らない人」
  →背筋から空中に向かって
   電気が流れる感覚がある。


何故なのか?

自分でも理解出来ないが、
2種パターンの感覚によって
大概が決まるように感じます。

「なかなか治らない人」の場合、
  →空中への電気の流れが
   全方位に日々異なって
   放射されるようです。


「治る人」の場合、
  →真っ直ぐ地面に向かって
   電気が流れます。


私だけの感覚なのか?

治療家全員の感覚なのか?

アンケートをとっていないので
わかりません。

ただ唯一の見分け方として
ポジティブでもネガティヴでもなく、

大地に根を下ろしているような
落ち着きがあります。


病気や怪我で
ネガティブな考えを持っていたとしても、
大地に根を下ろしている雰囲気をもつ人は、
治りやすい。

逆に
ポジティブで活動的な人でも、
空中に向かって
電気が流れる人は治り難く、
言葉と行動がチグハグな
アンバランスを感じます。

何故か分かりませんが、
私の感覚では、
そのようなタイプに分かれます。

人間は
心身共に
中庸でなければ、
ホメオスタシスは
発揮出来ないのかもしれない
最近、
よく思います。

ポジティブ過ぎても、
ネガティブ過ぎても、
健康的過ぎても、
不健康過ぎても、
治癒力は発揮し難い。

バランスのとれた
生き方そのものに
影響される気がします。

「人間は中庸が肝心」

と云われて久しいですが、
中庸に至るまでの
過程においても
差があるように思えます。

近しい人が亡くなって
1年未満の患者さんの場合には、
治療しても
効果が出難いようです。

1周忌が
過ぎてから
急激に効果が
上がり始めるので
不思議に思います。

子供が産まれたり、
結婚式に参加された後の
患者さんの場合は、
少しの治療で
絶大な効果が
得られるケースが
多いのも不思議です。

「心が身体をコントロールしている」

証拠なのかもしれませんね。

「病は気から」

と昔から
云われていますが、
実際、
病になる前から
気持ちが強い人は
治りやすく、
病の後から
気持ちを強く持とうとする人は
治らないケースが
多いように思えます。

更に、
治療する者が
「治してあげたい」
と心から思えたなら
相乗効果が
得られやすいようです。
逆に、
「治してやる」
と心から思えたなら
治り難い。

「人は人が治す」

という考えは、
とても大事な要素であるし、

「人を治す薬は人しか作れない」

のも事実でしょう。

人間関係を
上手に
コントロールできる人が
治りやすいのは、
当然の結果だ
と思います。

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