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締めのラーメンが食べられなくなってきている問題

人生のターニングポイントが多いほど人の脳は活性化するらしい。そのターニングポイントを面白おかしく書いてみたいのだけども、その辺り脳みそはちゃんと出来ている様で、海馬という記憶を司るところはストレスに弱いらしい。という事で、居候(生まれて初めて)が始まるまでの半年間の記憶は海馬へのお腹いっぱいのストレスのおかげで10年以上過ぎた今でもトムとジェリーに出てくるチーズのように穴ボコで、スッポリと抜け落ちてしまっている。

「花束みたいな恋をした」に出てくるカップルは別れが決まってから引っ越すまでの間、関係性が変わったおかげか雰囲気のいい同居人の様で実に楽しそうだった。だけどあの部屋は布団ひとつしか無かったよな。お互い足を向けて寝てたのかな。
楽しかった所しか描かれていなかったけども、実際にはお互い良いところの記憶しか残ってないのではなかろうかと邪推してしまう。それは僕が実際に経験したからこそ言えるのだけども。

もろもろの手続きやら転職やらで記憶は曖昧だけども本当に居候期間の3ヶ月は楽しかった気がする。僕の数少ない友人に救われた期間は感謝してもしきれない。そんな彼も今や妻子持ちだ。SNSをチラ見してる感じ元気そうで安心している。ベランダから見える富士山、居酒屋、スナック、初めて行ったガールズバー、ほぼ飲み屋の記憶しかないけどしっかりスナックのカラオケで歌ったミスチルの歌まで覚えている。
軽トラを借りて1人で引越しをしたのも今となれば良い思い出だ。
あの時餞別でもらったテレビは未だに元気だよ。田無駅前のラーメン屋はまだやってるのかな。あれから色々あったけど、まだ何とか生きてます。多分これからも色々あるとはおもうけど生きます。飲み会帰りのラーメンはちょっとしんどくなってきたけども、田無駅に降りたらついつい食べちゃうかもな。その時偶然会えたらな。なんて、そんな中年オヤジの再会もありかもな。

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