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英話は自立・自分解放のツールのひとつ。

いつもご愛読、有難うございます。

大胆なタイトルでスタートした今回。突然ですが、未だに多数の日本人が英会話すらできないのは、何かの力が働いているあるいは誰かが日本人の英語習熟を妨げていると考えるしかないのでは?と思うのです。

よく聞かれるのは、第二次大戦以前から日本のアジア圏内での有用性を熟知していた米国政府が日本への原爆投下の後、米国に有利な条項を日本と取り交わし、英語教育の幼稚化がその中に暗に組み込まれていたというもの。

英語教育の幼稚化とは、数学や社会などのように学校教育で学ぶ教科のうちのひとつとして英語があり、日本人の英語の先生が日本語で英語を教えるということです。
何故米国政府がそうする必要があったのか?米国政府は属国の一つである日本の国民からことあるごとに同じ言語で抗議や苦情などをされたくなかったから。日本人の優秀さと日本の立地的好条件を知っていた米国政府が欲しかったのは、同じ言語を流暢に話す東洋の同胞ではなく、従順に物静かにその労働力を提供してくれる東洋のワークフォースでした。

それはさておき、世界からかなり遅れをとってしまった日本の英語力。英語は世界の共通語はもう否定できません。中国語が世界で一番話されている言語は人口に比例しているだけだし、国連ではフランス語が公用語と聞きましたが僕は国連総会に出席する予定はないので英語で満足です。

そこで単純な質問。世界でも有数の製造物や技術をおくり出している優秀な日本人の多くが英語が流暢でないのは何故でしょう

ドイツ・チューリッヒを拠点にするシグナム・インターナショナルの下記の調査によると世界113ヵ国の中で日本は87位で、Low Proficiency 習熟度が低いグループです。調査は113ヵ国・地域で220万人の成人を対象に行われました。

この調査結果を見る限りでは英語が習熟に難しい言語であるようには見えません。ヨーロッパ諸国で習熟度が高いのは、英語がドイツ・オランダ・南デンマークから発したゲルマン語をベースにしているからで、漢字や違う言語を使う国よりも親しみやすさがあるからだと容易に想像できますね。

英語は非常によく出来た言語であると思います。でないとこれだけ多くの人々が習熟できる訳がないです。そしてその人々の多くが僕のような「いわゆる普通の人間」です。

僕がオーストラリアに移住して出会ったアジア系ではシンガポール人、マレーシア人、インドネシア人、フィリピン人、韓国人、香港人、ベトナム人、ネパール人、インド人、中国人の多くの皆さんが英語が流暢です。ヨーロッパ系ではその習熟度はさらに高いですが、シンガポールはアジア圏内でも重要な拠点であることから、世界でもトップクラスの英語習熟度です。

戦後の米国政府の擁護のお陰もあり日本は素晴らしい復興を遂げ、世界の舞台に躍り出たのは周知のことです。系列システムで安定してかつスピーディーに部品・製品供給できたことが特に製造業で顕著に現れていました。昭和のミラクルは「一致団結」「品質第一」のスローガンのもと、日本人が大きな機械の歯車になることにより可能になりました。

少子高齢化が明白になった今、個人主義みたいなものが若い世代を中心に日常化しています。もはや日本語だけを話し日本国内だけでことが済む時代は終焉に向かっているという印象が強いように僕には見えます。

日本語を、日本のことを投げ出すのでは決してありません。英語習熟度の高い英語が第2言語の国々の多くは自国を誇りにし、自国のことをよく知っている感があります。そしてその多くの国民が自分をよく知っていて、自分を大切にしているようにも僕には見えます。


僕のオーストラリアの元同僚や知り合いなどから「日本食大好きだ」「歴史があり最新の技術もある、非常に魅力的な国」「アニメのレベルは圧倒的に世界一だよ」とよく聞きます。ただ異口同音に聞くのは「リアルな日本人ってどんな人たちなの?」ということです。リアルな日本人がまだまだ海外でも見れないし、国内でも海外から来る人々に日本人とはということを伝えきれていないように思います。

基本的に素晴らしい民族である日本人がもっと普通に英語を使い情報を得、会話することで日本人以外の人々とも交流ができれば、とてつもなく素晴らしいことになるとワクワクした気持ちになるのです。

オンライン翻訳機はもちろん誰にでも必需品となるでしょう。AIによる知識の共有も既に普通に行われています。翻訳された文章を交わすだけでことが済む、のかも知れません。時代の流れに逆らうのはもう無理です。

日本政府が米国政府と一定の距離を保ち、日本独自で独り立ちをし考える癖をつけることが重要なように思います。米国政府にべったりと寄り添うことで、日本は自分の足で立つことすら出来なくなってしまうでしょう。
米国政府・一般のアメリカ人を嫌う必要なんて全くありません。全てを米国政府におんぶをやめて自立し、自分で考え、自分をよく知り、自分の意見を言い、自分らしく生きる、ことが大事だと思います。

日本・日本人を取り巻く環境・人々をよく知るという意味で英語はこれから必須のツールになることは間違いないと確信します。
できれば早くに始めた方がいいです。小学生高学年対象の英語のコミックブックやビデオ・テレビ番組は基礎英語を理解する上で非常に役に立ちます。中学英語の構文を徹底的に理解し、会話にも進んでいければ良いと思います。日本政府が本格的な英語教育を始めるのを待っている時間は勿体ないです。英語が第2言語の国の人々がやっているように、自国語での学校授業以外は英語で行うくらいの浸り方が理想です。

僕みたいな人間も含め日本人で英語が流暢な、或いは得意な、或いは好きな人たちがもっと英語を発信してゆくことも重要です。完璧でなくていいです。始めないと何も変わらないし、進んでゆくと何が良いのか分かってくるようになる。そこまでとりあえず行ってみましょう。

世界は英語で繋がっていますよ、マジで。さぁ、始めましょう、自立する自分を楽しむために。


最後まで読んでいただき、有難うございます。note で英語を発信しておられる方々のどんな記事でもいいと思います。とりあえず、始めてみることをお勧めします。