トライアウトまで
みなさん、こんにちは。
今回の記事では、2021年のホッケーシーズンを迎えるにあたって、一つの大きな目標に挑戦していたことを書きたいと思います。
私は3年前の留学を始めた頃から、カナダの大学トップリーグ(U sport)でプレーすることを目標としてトレーニングや英語の勉強を行なっていました。(U sport の詳細については前回の記事を参照してください。)
その過程で、留学1年目は地域のホッケーチームに、2年目はカッレジホッケーでプレーをしていました。
そして、留学3年目でのコロナ禍の去年の12月ごろから、次のシーズンについて考え始めていました。3年の留学を経て、大学に入れるだけの英語力を身につけてこれたので、次の年こそ ”U sports でプレーする。” と考えていました。しかし、去年はカナダのどこのカレッジ、大学も新型コロナウイルスの影響によりシーズンはキャンセルされ、試合を見てもらう機会は全くありませんでした。
試合が無い = 自分を売り出す手段がない。
でも、私はどうしても来シーズンは U sports でプレーしたいと考えていました。
そこで私は、女子ホッケー部があるカナダの全ての大学のヘッドコーチに試合のクリップビデオと共にメールを送りました。ほとんどのチームが既にロースター(次年度のメンバー)が決まっているため、私のスポットは無い。という返答でした。
”メールが返ってきた!”と思ったら、どのチームも同じような返答でした。いい返答がないままに、それから4月まで過ぎました…。
2021年のシーズンはとくに、チームに入るのが難しい年でもありました。それは、シーズンがキャンセルされたために、卒業予定だった4年生のプレイヤーがもう1年卒業を延期してチームに残るケースが多くいたからです。これにより、カナダの大学ホッケーを目指す人にとっては、例年よりもずっと限られた枠しかなかったのです。
そして4月にある大学からメールが来ました。その内容は、
「既にいた1人の選手がチームから離れることになったため、一つのスポットが空いた。そして、そのスポットをかけて9月に2週間のオープントライアウトを行う。そこではオンアイスでのプレーは勿論、オフアイスでの人間性も考慮しチームに適する人物かどうかを見る。また、全てのトライアウトを受ける選手に対して、必ずしもチームに入れるという約束はしない。」
というメールを受け取りました。
私はこのメールを受け取った時、複雑な気持ちでした。それは、年末から既に約4ヶ月、次シーズンのチームが決まってない不安と更に、もしこのトライアウトに挑戦するとしても約束がされていないため、もしダメだったら…。という気持ちが本心でした。(この時は既にメンタルぼろぼろ。)
数日考えて、このチャンスをものにするしか U sports でプレーする選択肢が無いと考え、このトライアウトに挑戦することにしました。
それから直ぐに、9月のトライアウトに向けて準備を開始しました。
まずは、その大学のホッケーチームでトレーナーを行なっている人に連絡をとり、チームが行っているの夏のトレーニングプログラムに参加し、それに沿ってトレーニングを始めました。
そのほかにも
7月に盛岡で行われたスケーティング合宿に参加したり
八戸レッズや地元の中学生の練習に乗せてもらったり
ラグビーしたり
と、オンアイスではホッケーのスキルを、オフアイス(ほぼラクビー)ではフィジカルとフィトネスの向上を目標に夏を過ごしていました。
今年の夏は去年より更にラグビーにも打ち込むことができ、ラグビー選手として東北総合国民体育大会にも参加させてもらうことができました。(これについては別の記事で話したいと思います:)
5月から8月末までのトレーニングのおかげで、順調にトライアウトに向けて準備ができ、8月末に日本出国を迎えました。
さあ、いよいよトライアウトがスタートです!
今回も読んでいただきありがとうございました。
(イイネ、コメントもよろしくお願いします:)
藤森 晶
(盛岡スケーティング合宿、スキルだけじゃなく、いちアスリートとしても沢山学べた。)
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