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アナログな生き物として

 家族でドライブ中に、黒い車が脇道から止まらず出てきて驚きました。
「緑の車、怖かったね。」と母。
「紺だろう、あれは。」と父。
黒でしょと私が言うと二人揃って「それはない。」
 座っていた位置や光の加減などで、同じ車でも違う色に見えることは、ままあります。逆に、色の名前に対してイメージする色が人それぞれ一致しないことも。
 デジタル的にRGB の数字で表現すれば、ある程度決まるでしょうけれど、それだって出力される媒体や人の目の状態により完全一致は難しいと思います。体がある限り100パーセントの脳化はできません。
 こういう事って色のみならず、人それぞれの辞書があったりカッコいいの基準が違ったり美味しいものが違ったり。その瞳から僕をのぞいたら、ちょっとは、わかるのかなぁなのです。
 仮にアバターで交流しサプリだけの食事の世界になっても、人と人のアナログな揺れはポツポツとノイズのように残り続けAIでは出来ないものを産んでいくのだろうと思うのです。
 それにつけても両親のデジタル的な一致っぷり!!
 エージェント▪スミスではないと、よいのですが…。

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