阿▪吽
おかざき真理さんの作品です。最長と空海、その周囲の人々のお話です。
最澄、空海とも、世の中の不条理を諦めず、答えを探し求め続けます。進む道も方向も全く違う二人なのに近くの人間に思わせる思いは同じ、「天才は孤独で、周りは見守るしかできない」。見守るとは言いますが実情としては、ほぼ物理的にそばにいることくらいです。近づきすぎるのが毒にさえ思えてきます。
それでも天才は太陽のように人を惹き付ける。あまねく照らす光にはなれても近すぎ過ぎれば焦がされる。
この漫画、お話はもちろん面白いのですが、絵の表現が今まで見たこともない美しく力強く、なのに繊細な魅力を持っています。漫画というより曼陀羅。読み続けたいです。
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