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恐怖のノロウイルス

日曜日の夜中2時ごろ


「お腹痛い…」

と起き出した2歳5ヶ月の息子。


夜中にわざわざ起きてこんなこと言うなんて多分初めて。

トイレに連れて行くも、うんちは出ず。
ただ、様子がおかしくて、
野生の勘が働いた母。

急いで、キッチンで一番取りやすいところにあったボールを持ってトイレにダッシュ!!!!


嘔吐。
激しく嘔吐。

ここから、我が家の地獄が始まりました。


その後、トイレで下痢もして、
少し落ち着いてきた息子。

寝よっか…
とベッドでごろーんとしながらも、
またも、不穏な空気を察知した母。

洗っておいたさっきのボールはベッドサイドに配置済み。

見事にキャッチ!!!

その後2度ほど嘔吐し、全て完璧にキャッチ。


我ながら、ゲロキャッチ大会で入賞できるのではと思えるほどの腕前でした。


たくさん嘔吐したので、お水飲みたい、という息子のリクエストに、
こわいなーと思いつつも、脱水になっても困るしなーと思い、
少しあげました。

そして、その最中、私はボールを洗って……


プッシャーーー

ものすごいスプラッシュ音。

飲んだばかりの水を物凄い勢いでスプラッシュ。

ほとんど食べ物は胃に残っていないので、
ほぼただの水なため、どこまで飛んでるのかが逆にわかりにくい。

とにかく、遠くまで広範囲に飛んでおり、
即着替え、床を拭き、除菌スプレーで床を拭き…

気づけば4時を過ぎていました。


人間とは不思議なもので、
こんなに悲惨で絶望的な場面なのに、
何故か頭の中では「梨汁プッシャーー」っていうのが流れていました。
※この記事を書いた当時、ふなっしーが流行っていたのだと思います※


あー、これは月曜だけど明日は休むしかないなー、
と思いながら、休むための準備を少しして、
1時間ほど寝ていると……

なんか、右手が臭い。
私の右手がすごい臭い。


まさか息子、寝ゲロかーーーー!!!!


それ触ったかーーーー

と思い起きると、


まさかの寝下痢。

寝下痢という言葉があるかは不明ですが、


オムツから溢れた下痢を触った模様。


あまりにも熟睡している寝下痢の息子を起こすのがかわいそうで、
しばらくそのままにしました。

毛布、シーツ、ベットマット、、、


月曜日は朝10時までに3回洗濯機を回しました。

熱は37.5度でしたが、
その後は嘔吐はなく、下痢が続いており、とてもだるそうだったので、
病院にも連れて行かず…


火曜日は熱がまだ少しあったので、念のためお休み。

これで明日から会社に行けるかな…
と思っていたら、、、

火曜日午後。

なんか、やばい。
私、やばいかも。

それから、トイレで嘔吐5回。
下痢、星の数。

月曜日も火曜日も娘4歳は保育園に連れて行っていたので、お迎えに行かなければ…

嘔吐、下痢がはじまって2〜3時間後のお迎え。
とてもきつい時期。


でも、私しかいない。
迎えに行かなければ…


30歳にもなりましたが、
万が一を考えて、おしりにトイレットペーパーをたくさん挟んで、
息子も連れて保育園へ。


幸運なことに、
耐えられないほどの波はこず、無事娘をピックアップ。


もう、何もできない…
という状況だったけれど、
元気になっている息子と、元気な娘の
「おなかすいたーコール」がなりやまず、
簡単なご飯を用意し、ソファでうなだれていました。


いつもご飯を食べるのがとても遅い娘。


「はやく食べなよーー」

とソファから声をかけていましたが、1時間経っても食べ終わらないので


「もういいよ、みかん食べて」


と、デザートオッケーを伝えるも、半分食べただけで、

「もういらない。半分ママにあげる」


と…


この時に気付くべきでした。
普段、みかんは一日10個までだよ、と決めている我が家の子が、みかんを半分で残したことなんてない。何かおかしいと…


ただ、この時の私は、廃人。
5回も吐いていて、もう、身体にも何も残っておらず、
「残すなんてめずらしいー」
ぐらいに思っていました。


が、、、

それから1分。


「ママ、、、ママ、、、」


娘がおかしいーーーーー


「ちょっと待って!!!!口にためてて!!!!」

急いでボールを取りにキッチンに走る私。

「うっ…」

ちょっと床にゲロが…


しかし、ほとんどをキャッチすることに成功。


1時間かけて無理矢理食べさせたご飯と、みかん半分が出てきました。


自分の辛さに、娘の異変に全く気付かず、はやく食べなよーと何度も言ったことを後悔しました。
ごめんよー。


娘は嘔吐1回で熱が38.5度。
それから、水曜日、木曜日、今日も下痢が続いています。

水曜日は私が動けず、元気な息子には申し訳ないけど、保育園をお休み。
この日は在宅勤務も辞めて、お休みにしました。(午前中はやることがあり、やっていたけど…)

木曜日。

だいぶ回復した私。
娘はまだ辛そうだったので保育園をお休み。


元気な息子を保育園へ。

この日は、仕事が忙しく、タイムリミットもあり朝からバタバタ。


12時を目標にしていたものがあり、それに向けて仕事していると(娘はテレビをみたり、1人で遊んだりわりと静かにしてくれます)


11時、保育園から電話…

「38.3度あって、お迎えに来れますか??」


まだ早かったかーーー
と悔やみました。

前日もずっと元気で食欲も回復し、うんちも一日出なかったので大丈夫かなーと思い、
忙しくなる日だから、二人いるより一人の方が仕事がはかどると預けに行きましたが、
病み上がり。
まだ社会復帰は早かったようです。


12時は諦め、関係者に謝罪メールを投げ、急いで自転車で保育園へ。

ぐったりしていてグズグズな息子。
今日もお休みにしてあげれば良かった…と後悔しました。


その後、必死に仕事を終わらせ、


娘と息子とダラダラと過ごした木曜日。

ここまでの流れを読むと、私は、フリーで在宅勤務の人のように見えると思うのですが、
普段は9〜17時の1時間時短勤務で、毎日会社に出勤するママです。


金曜日は出勤したいなーと思っていましたが、
まだ二人とも微熱もあるし、
今日はお休みすることにしました。

書き忘れましたが、水曜日の夕方に、パパがおり、娘を病院に連れて行ってくれ、ノロウイルスでしょう、と診断されました。

1週間、一度も出勤できずでした。

私は復帰後、新しいポジションで、部署の立ち上げを一人で、で戻りました。

気楽な部分もあれば、
寂しい部分や、結局何か起きた時に、夜だろうが休みだろうが
一人しかいないから、私がやるという所があったり、

それが楽しいと思える時もあるし、
今回みたいな時には、しんどくて、もっと楽な仕事にしようかな、みたいに考えてしまうこともあります。


ここ数ヶ月、ずっと、これからのキャリアについて悩んでいて、
いろんな人に会って、
いろんな働き方を知って、

でも、まだ、どうするのが良いのか結論が出ずです。

コンビニで衝動買いした雑誌たち。

普段ほとんど雑誌は買わないけど、アネキャン最終号につられ手にとって他のものも…


そんなアネキャンの中で、湯山玲子さんが、

30代はいいことなんかひとつもない。自分と社会との戦いの中で、いい傷をいっぱい受けて、それを直してきた人が40代以降に大きな花を咲かす


って言ってて。
なんか、今の自分に刺さりました。

まだ進む道が見えてないけれど、
30代がんばろう。


そして、来週は会社に行けますように。


※この文章は2016年12月に書いたものです※
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胃腸炎、ノロウイルスって聞くと、この時のことを思い出します。
4年ぶりに読んでみて、笑った。
この時以来、お尻にペーパー挟んでお迎えって行ってないな、多分。

2歳と4歳がいて、毎日9時〜17時で会社に出勤し、
仕事もギアをトップに入れて爆走していた頃。(今から思えばこの時妊娠もしてた)

いつも子育てと仕事の間で葛藤しながら、
毎日、ただ前だけを見てがむしゃらに進んでいた私。

「本当によく頑張ってるね、その頑張りのお陰で、
数年後、少し落ち着いて、やりたいことを仕事にして
マイペースに楽しめているよ」
と当時の私にお礼を言いたくなりました。


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