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定量分析の理解が結果を変える

 私は、バスケットボールのアナリストを目指しています。アナリストの仕事は試合などから「収集」「分析」「伝達」することが仕事です。今回ピックアップするテーマは「収集と伝達」です。

  今日は定量分析についてお話しします。しっかりとデータを収集できたとしても、どんな方法でその数字を表現するかで結果が大きく変わってしまうことがあります。まず、スポーツの分析ではほとんどの場合が定量分析と定性分析の2つを掛け合わせています。なぜ2つ掛け合わせるのか、見ていきます。

1.スポーツ分析=定量分析✖️定性分析


 定量分析は数値化した情報やデータを分析することで客観的な判断のブレが少なくなります。ですが、反対に全体的な観点でみた情報を読み取れない可能性があることと大抵の場合が過去の情報やデータを用いているため”絶対”がないことに注意しなければなりません。
 定性分析は逆に数値で表せない情報やデータを分析し、過去に囚われない未来志向の分析ができますが、客観性にかけてしまいます。
 互いにメリット、デメリットを持つため、目的に沿った偏りのない分析をするためには補完関係で2つを用いることが大切です。

2.どこから収集した情報か

 分析をするためにサンプル数を得るとき、どんなデータを用いるかを整理しておくことで目的の数字をどう引っ張り出せるかが明確になります。

①定量データと定性データ
 *定量データは数字で表されたデータ
 (数字ではなくても、デジタル記号に置き換えて類型化できるものは、含まれます。)
 *逆に定性データは数値化や類型化が難しい、言葉で表現されたデータ

②1次データと2次データ
 *1次データは特定の目的のために新しく収集するデータ
 *2次 データは他の目的のためにすでに収集されているデータ

③生デー タと加工データ
  *生データとは数字の加工や分析がされていないオリジナルのデータ
  *加工データは加工や分析がされたデータ


3.3つの型で定量分析を使いこなす

   定量分析は、3種類の型で分けることができます。それは、比較、構成、変化です。また、複雑に見える分析も基本的にはこの3種類を組み合わせで出来ていると言われています。

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 分析における表現方法において、3つのそれぞれの要素で違うことは”比較による結果の違い”です。上記の表を見て3つの区別をしっかりしましょう。また、各比較の中でも色々なグラフ表現があります。Google Spread Sheetで簡単に作成可能な3つの型の具体例を載せておきます。

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4.3つの比較を掛け合わせたグラフの作成

    1つのグラフで1つの比較しかできないわけではありません。比較、構成、変化を組み合わせることで以下のようなグラフを作ることができます。縦軸と横軸を掛け合わせることで、2つの要素を持ったグラフを作ることができます。

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5.まとめ

*スポーツ分析には定量分析✖️定性分析が必要
*定量分析と定性分析のそれぞれのメリットデメリットを理解した上で併用する
その数字がどんなデータから得たかを理解することで、次に欲しい数字が出来た時にどこのデータから得るべきかがわかる
定量分析は”比較、構成、変化”でできている
*3つのそれぞれの要素を表現する時、異なる点は”比較による結果の違い”である
*3つの型を組み合わせることで、2つの要素を持ったグラフを作ることができる

参考文献