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0904/はじめの二歩(321日目のこと)

へへっと笑いながら上機嫌でつたい歩きしていた娘。近くに座って、夫に見せるべく「きょうのちあき」を撮っていた。すると突然、えへえへと笑いながら、おもむろに棚を掴んでいた右手をはなし「できるかな」とさぐるように右足を床からそっとあげ「とてっ」と前に、だした。そして今度は左足をそっとあげて「とてっ」とちいさな二歩目。得意げに私のほうをみて「おー!」と、自分がしでかしたことに興奮している様子。そのままぺたんと両手を床につけ、えへっえへっと得意げに私に向かって突進してきた。すごい、すごいねえ!と言いながら抱きしめる。

一昨日、娘がはじめて歩いた。
これは歩いたと言ってもいいのではないだろうか。
生まれて321日目の事である。

寝返りも、歯が生えるのも、つかまり立ちするのも、たっちも、なんだかはやい(ような気がする、予定よりのんびり9日もお腹の中にいたからか)ので、そろそろ歩くんじゃないかなあと思っていたけれど驚いた。まだほんとうに「実験をはじめた」という段階だろうけれど。偉大なる二歩。

そうして今日、パパが帰ってきた事が嬉しくてゲートにしがみついて叫び散らした娘は、ちゃんとパパの目の前でもとてっとてっと歩いてみせた。奇跡みたいな、二歩。とてっとて。そのまま抱きしめられるためにあいている両手。天使である。本当に、天使。


いよいよ土日関係なくなってきた夫(通常運転)、私は私でワンオペ14日連続となっているのでいよいよ疲れ果てたぞ…なんて思いつつ、娘は毎日可愛い。私が疲れ果てている時、きっと夫もまたひどく疲れ果てている事だろうけれど、帰ってきた瞬間「きゃー!うわーーー!ぱぁっぱ!」と叫んで喜ぶ娘に、とろける笑顔。娘をみつめるでれでれの夫が、たまらなく好きである。(本当に可愛すぎるよねえ?と言ってる夫も好きである)

結婚して、子供が生まれて、ハードーワーカーだけどできるだけ時間を作って娘と過ごしてくれる夫のことが、ますます好きになる。ワンオペは覚悟してた、してたので、うまく自分自身のバランスを取らんとする。とてっとて。

きっともっと疲れているのに「つかれちゃったよ」って言って「ごめんね」と言わせてしまってごめんね、と思う夜もある。つかれたのマウントの取り合いだけは不毛だからよろしくない。労い合って「なんかテンション上がるもの」をみつけて、明日も一緒に生きていけるように、そんな風に、歩く。


と、話がそれてしまったけれど、
とにかく娘が歩いたのです。歩いたのです。

ゆっくりでいいよって思うけれど、あっという間に育ってしまうんだろうな。一緒にいられる時間に、ありったけの、愛を伝えたい。

#育児 #日記 #コラム #エッセイ #ちあきろく #子育て

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