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0208/それがどうした、アホだよ day112

お昼寝からいつのまにか目覚めた娘はベビーベッドのうえですでに90度回転している。最近は「もいもいどこどこ?」という絵本がお気に入りで、読んであげるとぐずぐずが止まり、目をキラキラさせながらバタバタと喜ぶ。(もいもい様々である)めくりかたを見せて、触れる範囲に置いておいたら、1ページ、ぺらっと自分でめくっていた。すごい。ついに自分で本をめくった!と興奮してそっとiPhoneをむけると察したのかやめてしまう。それにしたって、大いなる1ページ。

からから鳴る馬のおもちゃの輪の中で、ビーズが動いていることを発見して、自分で動かしながらじっとみていた。だんだんいろんなことに興味を持ち始める。いままではただ転がっていただけの馴染みのおもちゃに、日々色がついていってるのだろうなあ。可愛い。

ついに寝返りの練習を始めたようである。いつの間にかくの字になってうんうん唸っていたりする。ベビーベットに足を突っ込んで怒っていたり、思うようにならないのか突然「あ〜!」と泣いたりもする。がんばれ、がんばれ!記念すべき一瞬をおさめたいとこっそりカメラを向けるも、バレるとやめてしまうので難しい。ひとりあそびがだんだん上手になっていく。ほんとに可愛い。

「可愛いは正義」という言葉の本当の意味はこれなのでは、というほどに娘は可愛い。正義、圧倒的に正義である。ちょっとくさい耳や首筋のにおいですら愛おしくて嗅いでしまう。うんちのにおいすらも愛おしい。

………
承認欲求おばけが身を潜めている。

圧倒的に、日々、120%で存在することを求められていると、もうなんだか、娘がすくすくと育っているということ以外はどうでもよくなってしまう。なるほど子育てというのは中毒性があるのかもしれない。育児中の色んな理不尽に耐えられるよう、ふんだんに脳内麻薬が出ているのだろう。何だかぼんやりしている。
向上心のないものは馬鹿だ、と言われたら「俺は馬鹿だ」と云ふ。アホだな〜と言われたら「そうだよアホだよ」という感じのが近いかもしれない。そっちだな。

会社の人事の方から「復帰時期について」の連絡がきて、来年の4月頃の予定ですと返事しながら、ぜんぜん会社に戻りたい気持ちが湧いてこなくって笑ってしまう。専業主婦なんて絶対いやだと言っていた私よ、何処へ。


ところが、ところがである。

大切な友人の結婚式で手紙を頼まれた。小中高と一緒に田舎で育ち、どうしたって意識してしまう、ライバルのような彼女のことを、彼女を通して私のことを、考える時間が増える。そうすると負けん気のつよい私が、ビーアンビシャスな私が、ちょっとうごめく。はーすごいな、仕事、やりたい仕事をやってる、ちゃんとキャリアを積んでる、羨ましい、なんて気持ちがうごめく。「私は」がひさしぶりに顔を出す。近頃は娘の起きている時間、第一人称が「お母さんは」になっていることに気がついて慌てる。

それにしてもいろいろ書きたいことはあるはずなのに、脳内ではなんども書いてみるのに、手紙が一向にすすまない。こういうのは言葉がふってくるのを待つタイプなのだが、まだやってこないのでそろそろちょっと焦ってる。もんもん。

とはいえ計画的に物事をすすめられたことが未だかつてあっただろうか。
うん、大丈夫。いつもどおり。

#ちあきろく #日記 #コラム #エッセイ #子育て #育児

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