0426/そんなバナナケーキ
離乳食をはじめてようやく1週間。「10倍がゆ」からはじめて、1さじを2日、2さじを3日、そしてやっと3さじ食べられるように。もうすぐ新しい食材を試す予定なのだけれど、人参か、ほうれん草か…何にしようか悩む。
はじめの一口の、不思議な顔が忘れられない。目を丸くして下唇を噛んで、なんだかびっくりした表情。もむもむしてちょっと嬉しそう。何なら、もうひとくちいけてしまいそうな勢い。
鍋で米からコトコト煮るはじめての「10倍がゆ」は見様見真似で1時間以上かかる。不安で不安でしょうがない顔で娘の口にスプーンを運ぶボサボサな私の様子まで夫が撮影していた。はじめての一口の瞬間、なんだか泣きそうになってしまったけれどカメラの存在にグッと我慢。
次の日の、二口目は夫があげた。在宅勤務によって一緒にはじめての食事を夫と見守ることができて、嬉しい。「離乳食、あげる?」と聞くと「あげる!」リビングに慌ててやってくるのが可愛い。「うまいうまいだね〜!上手だね〜」と2人でむすめのヒトサジを盛り上げる。
こんなに家族揃って一緒に過ごせるとは本当に思っていなかった。激務な夫の仕事の性質上、もっと孤独なワンオペを想像していたから。在宅とはいえ忙しそうだけれど合間縫ってお風呂入れてくれたりと、すごくありがたい。
コロナ過ぎ去り後にも、こんなおうち時間がしっかり根付いたら、子育てするのにもうすこしやさしい世界になると思うので何卒、何卒。
………
さて、先日大好きっていうの恥ずかしいと申していた私だったが、夫が娘に大好き大好き言っているのに気がついてしまった。このままだと先に「パパ大好き!」ゴールされてしまう…!と負けじと私も言葉にすることに。まだてれるし、ほんのり浮ついた気持ちで言っている。でも娘なんだかちょっと嬉しそうな顔をするので、伝わってるのかも。
花粉のピークが去って、やっと春風を思う存分楽しめるようになってきてうれしい。窓、全開。キラキラと揺れるカーテンを眺める娘を見つめてしまう。なんてきらきらとした未来なんだろう。
そんな、バナナケーキを焼いた日曜日。
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