0305/世界の中心がベビーベッドだった頃
子供は本当によく見ているな、と思うのは「みているふり」はすぐバレるし、大人の会話が「自分の話じゃない」事に気がつくと泣き始めたりするときだ。たった4ヶ月の赤ちゃんだけれど、すごく敏感。自分に注意が払われていないことに対して敏感なのは、生きていくための術なのだろうか。
例えば(お腹ペコペコの時じゃない場合)授乳中にスマホをいじっていたりすると、ぱっと顔を離してスマホの方をみる。私がよく触っている物なのでしっかり認識している気がする。写真を撮ろうと構えるとじいっと見る。
LINEのビデオ通話で母と話している時も、娘の話題でなくなるとぐずる。こないだの初節句でも、大人達が別の話で盛り上がり始めると泣き始めた。それで慌てて娘に話しかけると機嫌がなおるのでおもしろい。かまちょ、かまちょ。
どんどん手が器用になってきて、ベッドになんとなく転がっていたおもちゃを片っ端から掴んで口に入れたり引っ張ったりと「認識」し始めている。タグがついたカシャカシャなるボールのタグを両手でつまんで口に持って行ったり、ぶら下がっているオモチャを掴んで引っ張る。今までは興味を示していなかったメリー(音が鳴るとなぜかギャン泣きしていた)も面白くなってきたようで、鳴らすと首をぐいっとあげて見上げる。
左手と右手、両方使っているのだけれど、娘はどっち利きになるのだろうか。私は左利きなので、娘も左利きだと仲間が増えてちょっと嬉しいな〜とさりげなくオモチャを左手に握らせる。夫は右利きなので「改札で不便になるよ!」と右推しである。(左利きにとって駅の改札の「ピッ」は必ず右なのでちょっと使いづらい。つい、手がクロスしてしまう)
寝返りを成功させてからは、毎朝リビングのベビーベッドにおいた瞬間から寝返りを始める。「ちあきモーニングルーティーン」である。
うつ伏せにも慣れてきたのか、ぐいっと顔をあげてなんともいえないドヤ顔でこちらをみつめる。割と長い時間そのままでいられるようになったが、定期的に力尽きて顔をベッドに突っ伏す。心配で離れられない。ぐずぐずし始めたところで仰向けに戻すのだけれど、戻したら戻したで怒るので「それはどういう感情なんだ!」と笑ってしまう。そして「うおー」と言いながら戻したはなからまたコロンと転がる。
「寝返り→ドヤ顔→力つきる→ぐずる→戻す→寝返りする→ドヤ顔」のエンドレスループ。「彼女は何に突き動かされて、寝返りをしているのだろう…!」と夫がつぶやく。本当それね。とりあえず、頑張り屋さんだ。
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まだ娘の世界は「ベビーベッドの中」がメインだけれど、いよいよ動き出す予感がしていてドキドキする。ようよう狭くなりゆくベビーベッド。
ここからどんどん世界が広がっていくのだろう。今は世界の中心がベビーベッドだけれど、ぐんぐん、ぐんぐん、世界は広がる。それって最高だよ、と教えてあげたい。「人生をクレッシェンドに」これは私の人生のテーマ。
ひさしぶりにお散歩に出たら本当によく眠っているのでこれを書いている。(お昼寝の時間は「ガチャ」で、日によって本当にまちまち)いつものショッピングセンターにはパラパラと子供たちの姿。ゲームコーナーも、近くの図書館の自習スペースも閉鎖されていて衝撃をうける。みんなどうやって過ごしているんだろう。まだ始まったばかりだけれど、ストレスたまるよなあ。
こんなご時世なので児童館はちょっと怖くていけない。(学校がないから小学生も多そうだしなあ…)悩ましい3月。花粉がつらい、春。
ところで産後4ヶ月になった頃からうわさの「産後の抜け毛」が劇的にはじまった。「ごそっ」というオノマトペがしっくりくるぐらいに、シャンプーの時に手にまとわりつく髪。減りゆく毛量。なんだかシュッとした。
髪の毛が はらりはらりと舞い落ちる、春。
あゝはやくコロナ騒動、おさまりますように。
(写真は枕の使い方が斬新なむすめ)
#日記 #コラム #エッセイ #ちあきろく #子育て #育児
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