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0703−4/悩むという字は脳に似てる

というような、本当にどうでもいい事にたどり着くまで3時間ほどうだうだ悩んで1日が終わらんとしていた昨晩。突然遠路はるばる弾丸でやってきてくれた両親と全力で遊んだ娘は遊び疲れていつもより早い20時前就寝。(夕方には両親は帰って行った)夫は飲み会で帰りが遅い。お昼に取りすぎたお寿司の残りで夜ご飯は済ませた。チャンスだ、自分の時間、チャンス。自室(ほぼ納戸と化してしまっている)にこもろう。今日書かなければ、とはやる気持ち。焦れば焦るほど、なんにも出てこない。

「腕時計がないせいかもしれない」とかいう言い訳に出る。腕時計をつける必要がある生活をここ半年ほどしてこなかった。就活生時代からほぼ毎日つけていたSEIKOの腕時計、あれ、どこいったんだっけと探し回るが見つからない。見つからなくて軽くパニックになる。腕時計が必要ない生活に愕然とする。とりあえず夫にもらったオシャレ時計を代用で机に設置する。

かけない。そもそも、なんで書きたかったんだっけ、とぐるぐるし始める。夫がどんどんとやりたい仕事に近づいて行っていることに焦って、結婚前まで通っていたシナリオ講座を通信で受け直すことにした。最初の課題は「魅力的な男」これが、全然、思いつかない。実はプロポーズされる前日までうんうんこの課題で悩んでいて、結局かけず仕舞いで、なんだかんだと言い訳しながら講座を、やめてしまった経緯がある。だから、一本目をとにかく「出す事」が大事なんだけれど、いかんせんなにも出てこない。いや、正確には5人くらい魅力的なおとこの話考えてみたんだけど「魅力的なのか…?」「もっと、こう、求められているのは、わかりやすくキムタクがやる役柄的なあれなのか?」と迷走し始めて書き出せないでいた。

そんなこんなで(企画書の書き方を話合うとかいう建設的な)飲み会から帰ってきてほくほくしている夫に「寿司くいねぇ!」と、八つ当たりしながら冷たくあたってしまう。(冷たいポイント:食べきれるかな…?というコメントにたいして、いいよ!残ったら捨てるけどね!と言い放つ)

「映画みない?」という夫に「私は、今日は見ない。私にもやる事があるの!」とか言いながら「じゃあ一人でみよっかな」というのに顔をしかめる。めんどくさい女である。ひじょーに、めんどくさい。

それでもって部屋にこもってまたかけない理由をウンウン考えてしまう。書くために悩んでいるというか、もう悩む事に悩んでいる状態である。(この状態になることすら久しぶりであるから意味があるような気すらしてくる)

「明日朝早いから、先に寝るね」と、夫がひかえめに部屋の外でつぶやいた時になにかがプツンと切れて泣いてしまった。扉をあけて「かけない、もうだめだ、そもそもなんで書きたかったんだっけ。私にはなんにもない。いやあるけど、かわいい娘もいるし。でも母と娘と妻以外の私が、なんでもなさすぎて。それだけでいいのかもしいれないけれど…うわああああああん」という旨のことをぐるぐるしながら、泣く。

夫、次の日が早いにも関わらず、解決策を考えようとしてくれる。(よくある女の話は聞くだけでいい、という類の、正解っぽい逃げ方を、彼はしない)うるさいかけないんだもん!というめんどくさいスイッチが入った私に「多分時間区切ってないからだめなんだって。いまから10分で、その魅力的な男(5案のうちの1つ)で構成考えてみなよ。はいスタート!」と言われて慌てて始めてみたらすらすらとワード2枚分くらい、書けた。

そして、ちょっと楽しい。私が考えたこの魅力的な男、しっかり出してあげたいような気持ちになってくる。妄想の世界だものな、楽しい、となる。

で、そこまで書けたのを夫の読んでもらって「ほら、かけるじゃん」って言ってもらったら呪いがとけたようで少しだけかけるような気がしてきた。めんどうくさい妻である。非常に、めんどうくさいのである。

どこかに優等生な自分がのこっていた私は「課題」となるとそれに対する(出題者の意図を最大限にくんだ)回答を出したくなってしまっていたようだけれど、そんなもん、なにが面白いんだっけ、と、抜けた。変なところでとらわれていた気がする。赤が帰ってきてから考えればいいわけで、とにかく書いて見る事が大事なのである。のである。のだ。そうなのだ。(まだ構成だけの段階)とにかく書いて出そう。出してあげよう。魅力的な君を。


ひとりの時間の魔法が溶けて、今日もまたワンオペなわけだけれど、ぼんやり考えているとふいに娘が足にぎゅっとつかまり立ちをしてきてときめく。ベビーベッドも下げてベビーサークルにしてみたけれど、つかまり立ちをしながら少しづつ横に移動しては興奮して雄叫びをあげている。こちらは転びそうではらはらするも、果敢に挑む。強い。頭をぶつけてもちょっと泣いて、また始める。立つ事に対しての情熱がすごい。上にぶら下げてあったメリーを、始めて、自分の足でたって、ぎゅっと掴んだ。きゃー!と雄叫びをあげた。抱き上げると、額をごつんとぶつけて、すりすりしてくる愛情表現が可愛い。


娘の記録ではなく、ほぼ私の記録である。

まあ、それもいいか。
とにかく、母は、まだ、もがいているのです。
いつか、ちょっとは憧れられるような、かっこいいお母さんになれるといいな。

#日記 #コラム #エッセイ #ちあきろく #育児 #子育て


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