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そもそも「経理」とはなんぞや

こんにちは。ちいきです。
10月になりました。そろそろ年末調整や確定申告に向けた準備が始まりますね。
・・・始めましょうね(自分に言い聞かせる)。

今回は、経理のそもそも論についてお話ししていきます。

「経理」って何?

「高校」は高等学校。
「シャーペン」はシャープペンシル。
では「経理」はなんの略語でしょう?

そもそも略語だということを知らない人のほう多いのではないでしょうか。(私は知りませんでした。)

正解は、「経営管理」です。

ざっくりいうと、経営に必要なお金の情報を管理することを指します。

「経理」と聞くと、帳簿を作ることやお金を支払うことを想像しますが、それは管理するための土台の部分です。

例えていうと
家を建てるために(お金を管理する)ために、材料を調達し(書類を整理し)、土地を整地する(帳簿をつける)
イメージです。

土台がゆらぐと管理ができないので、きちんとした帳簿を作ること(=経理事務)は大事なお仕事です。

管理するために必要な土台作り

経理事務は大きく分けて4つあります。

①お金に関連のある資料を整理、保管する

お金に関係する資料は、後々のトラブルを避けるためにも保管しておく必要があります。
保管方法はこちらの投稿をご参照ください。

②過去のお金の動きを記録する(仕訳して試算表を作る)

経理のお仕事で一番想像しやすく、かつ、一番つまづくところだと思います。
会計ソフトに仕訳を入力して、お金の流れを記録していきます。
パソコンができるまでは手書きでした。
時代劇で商家の番頭さんが作っている大福帳もこれに当たります。

③未来のお金の動きをまとめる(予算や資金繰り表を作る)

経理をすると過去にばかり目が向きがちですが、未来のお金にも目を向ける必要があります。
予算を作ったりお金が動く予定をまとめるのも、大事なお仕事です。

④お金を動かす(請求や支払する)

お金の記録を作るだけではなく、実際にお金を動かすのも経理のお仕事です。
・得意先に請求書を発行すること
・取引先に支払いをすること
・手持ちのお金を別の口座に移動させること
も立派な経理事務です。

このような土台を作ったら、いよいよ管理していきます。

管理=情報収集して経営判断につなげること

経理事務をすることで、試算表や資金繰り表などの書類が出来上がります。
この書類をみて、経営判断に必要な情報収集をするのが管理のお仕事です。

過去の記録からは
・必要な利益がでているのかどうか
・売上や利益が伸びた(落ちた)原因は何か
・無駄な支払いがないか
・入金漏れや支払漏れ、過剰入金や過払いはないか

未来の予測からは
・お金が足りなくなることがないか
・今後はどれくらい売上や利益が必要になるのか

出来上がった書類だけでは読み取れない情報は、現場担当者や経理事務のもとになった資料からも収集します。

こうして集めた情報は経営判断につなげていきます。

・必要な売り上げを確保するために、どのように営業をしていくのか
・入金のない得意先に催促するのかしないのか
・お金が足りなくなりそうなら、どうやってお金を調達するのか(支払いを遅らせる、借入する、入金を早めてもらうなど)

フリーランスだと経理事務から経営判断までご自身で担う方も多いと思います。
他の人に委託する場合は、どこまでお任せするのかを決めるのも経営判断です。

まとめ

経理のイメージをつかんでいただくことはできたでしょうか?

「経理苦手。」、「経理できない。」と仰る声をよく耳にします。経理の範囲を広げてみると、書類はなくても頭の中で無意識のうちにやっていることもあったのではないかな、と思います。

読んでくださる方の苦手意識が少しでも薄まったら嬉しいです。
どうしても苦手な部分は、得意な人に任せてしまいましょう!(お仕事のご依頼をお待ちしております(笑))

あ、経営判断だけは外注しないでくださいね!

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