適度な距離感〜Professional Distance〜
世の中はテレワークの善し悪しが多く議論され、賛否両論の声が飛び交っているが、
私としては、テレワークと出社を選択できる働き方がいいなと思うわけである。(願望)
集中して事務処理をしたいときは、周りの刺激から解放された環境が良い。
テレワークが難しいなら、せめて事務所内はフリーアドレスにするべきだ。
私が同時に進めたいのは
“professional distance”〜上司との程よい距離感を保つ〜
である。
人間には気分の善し悪しがあり、それは生産性に直結している。
その時々に適した環境で仕事をすることができれば、格段にとまでは言わないが、少なからずより多くの仕事を効率良く進めることができる。
コロナ禍により多くの企業倒産や失業者が出ている中で、贅沢だと考えるものもいるだろう。
だから、私は、コロナ禍の中で減給もなく、働く環境を提供してくれている会社に、大いに感謝している。
しかし、我々はもっと先を見据えて行動しなければならない。
(偏見)だが、アナログな古い会社の現状で満足しているような40歳以上の役員には、全くイメージができないだろう。
先輩や上司の背中を見て育つというのは、確かに必要な側面もある。(昭和の終わり生まれだから、理解はできる)
こんな根性論は通用しない。
良い人材が会社に留まり、さらには良い人材の獲得に繋げる為には、どんな方向転換が必要なのか。
私が思うに、仕事の内容自体は変わらなくとも、働く環境や働き方の自由度をもっともっと追い求めていけば、魅力的な会社づくりは可能である。
社員の評価制度、勤怠管理、業務効率化を図った、新規システムの導入や仕事における裁量の調整も、たしかに大切なことではある。
しかし、制度の見直し程度では、大きくは変わらないだろう。本当に大切なものは何か。。。
それは、まず一人一人が良い状態(心の安全=気分高揚)で働くことができる環境、風土をつくることである。
多くの若いビジネスパーソンが求めていることではないだろうか。
心理的安全性が確保され、向上心を生み出し、活気に満ち溢れているそんな会社は絶対に強い。
少なくとも、向こう10年は存続することができるだろう。(住設問屋業界)
コロナ流行の第◯波が訪れたとき、ようやく思い知るのか、それとも現状を重く受け止め、未来を見据えて備える努力をするのか。
単なる時間短縮で、社員を帰らせるのではなく、なぜそれだけ働く時間が長くなってしまうのか?
誰からのどんな仕事内容(依頼)が原因なのかなど、緻密に分析していく必要がある。
そこから始めて、根本の原因を知ることができ、改善すべき内容を導き出すことができる。
管理職がやるべきことは、部下の管理ではない。
それは、なぜか?
管理する=部下の良いところよりも、悪いところに意識が向いてしまう。
部下の悪いところを直そうという気持ちが強くなり、飲みに連れて行ったり、執拗な口出しに繋がる。
だから、管理職は、管理することが仕事ではない。
だか、『支援』は、どうだろうか?
この意識だと、部下の『良いところ』を探そう!という気にならないだろうか。(少なくとも、悪いところを探そうとはしないだろう)
さらには、その部下の性格、興味(嗜好)、思考など、どんな人間なのか知りたくなるはずだ。
管理職というのは、何を提供(支援)してあげられるかをいつも考えて行動したいものだ。
(私もいつも自分に言い聞かせている)
そして、この考え方こそが、部下と程よい距離を取ることに繋がるのだ。
このキッカケ(コロナ)を大きな教訓としたいものだ。(会社の現状を少しでも変えたい!)