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経営とは世の常識に合わせるのでなく、世の中を自分に引き寄せること。

皆さん、突然ですが、スローガンって考えた事ありますか?

「完全燃焼」とか「一致団結」のような、小学生の頃に運動会で見た事あるような、あれがスローガンです。

大人になると、自分の生き方や日常にスローガンがあったら良いな、 なんて思うようになりました。
私のプロフィールにもありますが、3年前から当たり前のように「愛とアイデアのある」と添えるようにしました。何を隠そう、これが私のスローガンなんです。
そしてこれは会社のスローガンともなり、ビジョンにも繋がっています。


このように私が自分のスローガンを「愛とアイデアのある」に決めたのが、3年前のある日のこと。
経営者になって、6期を終えた頃でした。その辺りは、会社は拡大路線の時期だったと思います。売上げは伸び、社員も増えました。オフィスも見栄えの良いものでした。外部との付き合いも多く、とてもハイカロリーな運営だったと、今振り返れば思います。

私自身も30代半ばで、元気だったのだと思います。
誰しもそういった時期があるんでしょうね。御多分に洩れず、私もそうでした。でも、どこか毎日、不足感に悩んでいました。頑張れば、頑張るほど満足しない自分がいるのです。

この状態をなんとか打開したい、といつも思っていました。
私には何かが足りない、そう思いましたが、これが何かということは、なかなかわからないものです。
こんな時、同じように経営者である友人や知人に相談して気づきを得る事も有効だと思うのですが、それはこの時ばかりは違うと思っていた。
「経営者でありながらクリエイター」という私にぴったりのアイデアは、一人でちゃんと考えないと導き出せないのでは?と思った事を思い出します。


元々、クリエイターとしてスタートした自分は、会社を設立しても経営に対する知識や態勢がほとんどない状態でした。
経営というのは、その専門の考え方があるものだと思っていた。
経営と、今まで自分が取り組んできたクリエイティブは別物だと、その時は思ってしまっていたのです。

けれど、日々過ごす中で生まれてくる経営の悩みというものは、非常にクリエイティブな問題とよく似ていた。
悩めば悩むほど、クリエイティブな思考法が経営にも必要だと、思うようになっていったのです。

私が「会社経営はクリエイティブだよ」と言う時は、今まではボヤきのニュアンスでした。そう簡単にはいかないよ、という意味で。
ですが、何度も口にするたび、これはもしかするとボヤきではなくて真実に近いのではないか、と確信するまでに至ったのです。


3年前の自分は悩んでいた。
「もっと稼いでいこう」
「もっと良いものを作ろう」
「面白い仕事をしよう」
といった、よくある経営者が言いがちな言葉では、もう会社を引っ張っていくことはできない状態だった。それほど、経営というものの本質にある難しさに向き合うタイミングであった。
少なからず、私にはこの状態を維持し、自分を誤魔化す能力は無かったのです。

そこで、自分らしく、「経営にクリエイティブの発想を取り込んでも全然いいじゃないか!」と決めてみたのです。開き直った、と言ってもいいのかもしれません。
世間的な一般常識に自分を合わせるのでなく、自分の方に目の前のものを引き寄せていく。それが大事だなと、気づいた瞬間でした。
そこから、グングンと次に繋がるアイデアが湧き出てきた。

そして、ある日、私自身が見つけた私のスローガンが「愛とアイデアのある」でした。
自分の集中してやるべきことが見えたような気がした。これこそスローガンの力というものです。

経営者というものは、どこか会社が自分の一部と結びついているものです。
会社のスローガンもこれだ、と思った私は、早速この新しいスローガンを社員に伝えました。
もっと稼いでいこう、もっと良いものを作ろう、面白い仕事をしようとかではなく、みんなで「愛とアイデアのある」というスローガンを実現していこう、と。

この日から、株式会社SUGOIは愛とアイデアのある会社になるために、全ての行動を変え始めました。目的が変わったエポックメイキングになったのです。
それは、私らしい経営の始まりでもありました。

「愛とアイデアのある」会社。
とても気に入っているスローガンなのですが、どうやってこの言葉を見つけ決めたのか?ということについては、また別の機会に書きたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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