見出し画像

RPGゲームのマップで言語学習をハックする方法

*本記事は以下YouTube動画に強い影響を受けて書きました。非常に興味深い内容なのでぜひぜひご覧ください。(全編英語)

はじめに

「今までに何度も英語を学習しようとしてきたけど、全く形にならなかった」
「そもそも、どこから手をつけてよいのかすらわからなかった」

こんな経験を持つ人は多いのではないだろうか?

幸い、僕自信にはそういった経験がない。すんなり英語を習得することができたのだ。日本人である以上、少なくとも10年以上は学習歴があるのに結果に差が出るのはなぜだろうか?実は僕の中ですでに仮説は出ている。

そう、とにかく目的が曖昧なのだ。

今回、その仮説をめちゃくちゃ分かりやすく裏付ける動画を見つけた。

本動画の内容、そして僕の実体験を交えて紹介していきたいと思う。

ゲームマップ理論

RPGゲームに出てくるマップを想像してみてほしい。そう、ドラクエやFFでよく目にするアレだ。

トライフォース

こういうの。(「ゼルダの伝説神々のトライフォース」より)

このマップを見て、「どの順番で進めばいいんだろう」だとか、「どこにボスがいるんだろう」だとか思ったりしていないだろうか?

言語学習ではその考え方が命取りになる。

流暢になること=ラスボスの討伐

上に紹介したのは「ゼルダの伝説神々のトライフォース」というゲーム作品のワールドマップ。主人公・リンクが闇に支配された王国を救うべく悪に立ち向かうのが本作のあらすじだ。

RPGゲームをプレイした人なら分かると思うが、この手の作品では周辺のエリアでレベルを上げたり、さまざまな村で武器を揃えるといったステップを経て初めてラスボスと戦えるようになる。

言語学習も同じで、流暢になるためには基礎単語や文法、発音など様々なステップを踏んで初めて上達が見込めてくる。

つまり、いきなり流暢に話そうというのはゲーム内において初期装備でラスボスと戦うことと同義なのだ。

イメージ

無理ゲーである

そもそも、目指すのはラスボス討伐なのか?

あえて言う。

別にラスボスを倒さなくてもゲームは楽しめるし、

流暢にならなくても言語を介したコミュニケーションは楽しめるのだ。

周辺の村でサブクエストをこなすことが楽しかったり、モンスターとの手に汗握る対決を楽しんだり、あるいは純粋に美麗なグラフィック・荘厳なBGMを堪能するなんてのもアリだ。必ずしもラスボスを倒すのがゲームの醍醐味ではない。

英語学習もそう。買い物をするため、レストランで注文をするため、あるいは電話越しで商品の発注を承るための英語を学びたいなら流暢になる必要はない。そもそも、流暢という言葉は曖昧過ぎてどこまで行っても限りが無い。

じゃあどうしたらいい?

とにかくやりたいことを細分化することだ。ゲームに例えるならば

「次の村に行く前にレベルを3まで上げる」
「はがねのつるぎを買うために2,000ゴールドためる」
「そのために周辺の草むらでスライムを○体倒す」

という形で目的とそのためにやるべきことを明確にするのだ。

言語学習でも同じ、小さな目的>そのために必要なことをリストアップすることが先決だ。「カフェで英語注文すること」が目標であるならば

「カフェ内で発生しうるあらゆる会話フレーズをまずは日本語でリストアップ(〜をください、持ち帰りで、トッピングは〜でおねがいします、クレジットカードで払います、、、、etc)」
「リストアップしたフレーズの訳を検索して調べる」
「その中に含まれる単語の意味・発音を暗記する」

これだけなら誰でもすそう時間はかからない。ここでのコツはできる限り行動を細かく定めることだ。

英語を使って僕がやりたかったこと

ちなみに、大学卒業後カナダへ留学をした僕は英語を使ってとある目的を達成すべく実行に移した。

それはビジネス英会話の上達でも、TOEICフルスコアでもない。

現地の友達と、英語でモンハンをプレイすることだった。

画像2

高校生の頃から狂った様にモンハンをプレイしていた僕は、留学時もその中毒性から抜け出せずにいた。

そうは言っても周囲には日本語で狩りに行ける友達もいない。そこでまずは現地の大学にあるオタクサークルに入り、狩り友達を探すところから始めた。

幸い狩り友を見つけられたものの、現地で購入したモンハンは当然全て英語表記。慣れ親しんだ日本語のノウハウは通用する訳もなかった。

画像3

現地のショッピングモールで購入したモンスターハンター。

四人パーティでプレイするも、自分だけが狩りについていけないことにモヤモヤする日々を克服すべく、狩りの中で言いたかった言葉を日本語で思い出し書き出す。

「ペイントボールつけて!」
「罠仕掛けるよ!」
「もう足引きずってるから捕獲できるよ!」
「粉塵使って!!」
「爆弾置くから攻撃やめて!!」
「秘薬ちょうだい!!!」

3,000時間以上プレイしたハンターライフの中で、飽きるほど繰り返したフレーズを片っ端から翻訳して頭に叩き込む。

するとどうだろう、付け焼き刃の支援要請英語が通じるのだ。

この時の感動は今でも忘れないし、更なる学習モチベーションが沸いたのは言うまでもない。

以上の流れをゲームマップ理論に置き換えてみるとこうだ。

ゲーム内で本当に達成したいこと:英語でモンハンを楽しむ
達成のためのステップ:効率的に狩りをするためにコミュニケーションをとる
レベル上げ:モンスター・アイテム・武器等の語彙(ティガレックス・片手剣・落とし穴といった各単語)と、「〜(武器)〜を作るために〜(素材)〜が必要だから、次は〜(モンスター名)〜を狩りにいこう」といった目的達成に必要な会話構文の暗記

目的が定まれば、レベル上げも楽しめる

強さもはっきりしないラスボス討伐のため延々とレベル上げするより、倒すべきボスが決まっていれば作業が苦でなくなる。

これと同じ様に、「流暢な英語を身につける」というフワッとした目的のためあてもなくダラダラ学習するよりも、「覚えた英語で電話/ナンパ/アニメの話をする」などと明確な目的に基づいた学習をしたほうがモチベーションも伴う。

もう一つ大事なのは、こまめに実力試し(ネイティブスピーカーとの会話)をしてみることだ。ネイティブと話す機会が無い人には"italki"の利用をオススメします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?