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旧姓で仕事をすることの難しさ

について今日はボヤきます!
女性が仕事をしていく上でのひとつのしんどいポイント、あとちょっとだけ夫婦別姓問題みたいなことについてです。

そもそも「新姓」「旧姓」という言い方が気に入らん。もっといやなのは、戸籍名を「本名」とか「ほんとの名前」、ビジネスで使用している名前を「通称」とかまるで「偽名」のようにいろんな場面で言われることです。
どっちも本当のわたしなんですけどー
だれかええネーミングお願いします!
※ただしこのエントリーでは、どっちがどっちか紛らわしいので、戸籍名を「新姓」、ビジネスで使用しているものを「旧姓」で統一しますね。

わたしは法人を持っていますが(=社長です)、今回ビジネスで使うクレジットカードを作りたくてSMB〇カードに申込みをしました。
法人登記(後述)や会社の銀行口座は旧姓なので、クレカも旧姓でと思ったら、法人で利用するカードであっても旧姓では作れないのだそうです。なんと!
だいぶ粘ったのですが(笑)、結論からいうと不本意ながら新姓でカードを作ることになってしまいました。「それやったら要らんわ!」とは言えんかった。。。

ここからちょっとややこしい話ですが、
わたしはパスポートを旧姓併記にしていたので、今回新姓クレカでも法人銀行口座(旧姓)引落しのカード発行ができたのですが、しかしもしパスポートが新姓だけやったら、法人銀行口座(旧姓)とカード名義(新姓)の不一致でカード審査がおりなかった可能性があります。
はい?どうすりゃええの?
※ちなみに、登記簿にも戸籍謄本にも旧・新姓両方載っててつながりは分かるはずなのですが、「登記簿は会社のものやからNG」、戸籍謄本はたしか「いま現在をあらわしてないから」とかいう理由で、本人確認的にはパスポートしかなかったと記憶しています。

こういった厳密な対応は不正を防ぐことが本来の目的だと思いますが、わたしの場合は各種書類から紛れもなく同一人物であることは明らかです。
しかしこれを金融機関では、ビジネスで使用している旧姓を、まるで詐欺グループが利用する「偽名」であるかのような扱いをします。金融庁の指導とか、法令がそうだから、とか金融機関の立場は一応理解できますが。。。ちょっとそれおかしくね?

そして次は法人登記についてのボヤキです。
以前勤めていた外資系企業で日本における代表者を一時期兼務していたことがあったのですが、そのときは「外国法人は旧姓での登記不可」だったのでやむなく新姓で登記しました。
しかしその後自分の会社設立の際には、内国法人なので旧姓登記ができるぞ!と司法書士さんにお願いして旧姓で申請してもらいました。
が、しかし旧姓はなんと「併記」扱いで、登記簿に新姓・旧姓両方が表示されてしまいました。ガーン!
なんで知らん人らにわたしが結婚しているとかしてないとかいう情報与えないかんの?

ちなみに、これは途中でアカンと気づいて止めたのですがーー住民登録でも旧姓が「併記」できるのですが、一旦登録してしまうと、以後全ての場面で旧姓併記の住民票が出てくることになります。「新姓のみ表示」は選択不可だそうです。

登記簿やら住民票はいろんな場面で提出を求められますが、そのたびに(主に女性が)不要な個人情報をばらまかされることに心から憤りを感じています。

「そんなにイヤやったら素直に新姓にしたらええやん」と思ったあなた(特に40歳を過ぎた男性!とか言うと属性失礼*になりますが)、想像してみてください。「明日からあなた苗字変えて生きて行ってください」言われたらどんな気持ち?
これまでの学歴もキャリアも人脈も繋ぐのにひと手間。SNSでも探してもらわれへん。大学院で書いた論文も違う名前やし!

あと他に困ることと言えば、やはり最大は離婚したときでしょうか。これは旧姓使用とは関係なく、いわゆる「夫婦別姓問題」ですが、運転免許証、金融機関などなど全ての名義変更に関する事務量とめんどくささは、結婚したときに経験しましたがかなりのものです。それを主に女性だけが、結婚・離婚の際に強いられることは非常に不公平です。
そして勤め先や取引先等の反応ーー結婚して仕事上も新姓に変えていた友だちは、数年後離婚したとき「え、苗字かわったの?結婚おめでとう💗💗」「いや逆です!」みたいな会話があってかなり気まずかったとか。。。

等々、挙げていけばキリがないですが、

今日はここまでにしましょうか。泣

最後に、税理士はかなり前から旧姓での登録も可だったということをお伝えしておきたいと思います。そしてFPも、税理士登録が旧姓だったこともあってかスムースに旧姓で登録できました。
(一般の方よりも戸籍謄本などの提出書類が増えたりはしますが。。。まあそのくらいはぐっと飲み込んでおくことにします。)
遅れている、古いといわれる税理士業界ですが、この点についてはとても評価しています。
これにならって、さまざまな場面で女性が仕事をしやすい世界になっていくことを願ってやみません。

*「失礼な一言」(石原壮一郎著)
わたしのnote「最近読んだ本」にエントリーがありますのでそちらもどうぞご覧ください。
https://note.com/akiakiyo/n/n0b146021ac7f

写真と本文は関係ありません。

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