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わかりやすい日本語って?

毎日更新!が、簡単な“つぶやき”などによってお茶を濁されている感がありますが、気持ちは切れていませんので何卒、多めにみてやってください。
言い訳はさておき、本日は、わかりやすい日本の話し方、聞き方について書きたいと思います。

先日、私は、ベトナム人男性(JLPT N3)を企業様にご紹介いたしました。当日、面接にも同行しましたので、ご案内の道中、かなり沢山お話もしましたし、面接の説明だけではなく、趣味や生活のことまで、幅広く会話をしました。その結果、私は、彼の日本語レベルはN3以上に上手だと思いましたし、もしかしたら、N2くらいの実力と会話力を持っているなと感じていました。この時点では彼の日本語でのコミュニケーションに全く不安は感じていませんでした。

が、しかし面接の結果は、『日本語レベルが低すぎて、全然会話ができなかったよ・・・』というコメントでした。このとき、あれ!?と思い、その後、私なりに、この出来事について考えてみました。
そして、もしかしたら、私は、毎日毎日、本当に沢山の外国人の方とお話をするので、私の会話手法が、(無意識のうちに)外国人向けに調整されているのかも?と思いました。要するに、日本語が母国語ではない外国人向けに、わかりやすい日本語を、常時使えるようになっているのかも、ということです。では、わかりやすい日本語って何でしょう??

表情をみる

わかりやすい日本語という話なのに、いきなり最初に表情って、という印象を持たれたと思いますが、実は、これが一番重要なサインだと思っています。相手の表情から何を読み取っているかと言いますと、会話の中身をテンポよく理解できているか? あるいは理解しているフリをしているかを常に観察しています。少しでもわからなそうだな・・会話についてこれてないな・・と思ったら、ゆっくり話してみたり、すごく簡単な単語をつかってみたり。言葉の使い分けをするようにします。
一方的に話してしまうことだけは、しないようにしています。もっと言いますと、【わかってもらおう】という気持ちが私の中にあります。私の言いたいことの(できれば全部)わかってもらいたい、という気持ちが常にあって、裏を返せば、相手にとっては日本語=外国語になるので、多くは伝わらないという気持ちが前提としてあります。

長い文章で話さない

実は、私、英語ができないくせに、4年間もアメリカに住んでいたことがありまして、これは私の実体験なのですが、わからない外国語で長い文章を話されますと、完全に飽きる・・・ということがありました。飽きる=聞いてないという状態です。言い訳をしますと、そこまで集中力を持続させることが出来ないということです。
これは、日本にいる外国人材にも同じことが言えるのではないか?と考えています。ですから、できるだけ、1文、1文を短く、1文の中に必ず主語&述語(動詞)を含めて、【です。】【ます。】【ーか?】で終わる話し方をしています。なるべく文章として、『・・・だからーーーになってーーーもし***だっったら~~~になると思いますが、===ときはどうします? 』といった話し方をしないようにしています。そうすると、集中力が切れてしまっていると、<===ときはどうします?>しか聞こえないので、そこで伝えていた前提条件や背景などは、相手の中では完全にぶっ飛んでしまっていて、結果、ものすごく短い文章で回答がかえってくることがあります。そうすると、日本人側は、『あー日本語通じてないなぁ・・・』となってしまうという感じですね。

漢字の言葉は難しい

N1・N2クラスの方であれば、あまり気にしなくても良いのですが、それ以下のレベルの方には、漢字の言葉を避けてあげるということも意識しています。つまり、集合と言いたいところを、『集まって』に変えていたり、『休憩時間』を『休み時間』と言ってあげたりしています。購入=買う、移動時間=行く時間、といった感じです。N3、N4の方でも、集合、休憩、購入、移動時間くらいは日本で生活している人であれば分かるのですが、これが会話の中に入ってくると、そして頻発しますと、意味がうまく理解できない瞬間が出てきてしまうような気がします。
そこも聞き取らなければ、と思うが余りに、集中力を必要以上に高めてしまい、結果、集中力が切れてダラダラ・・・となってしまうみたいなことがあると思います。ですから、安心して会話ができる状態をつくるために、漢字言葉は少し避けてあげるということもしています。

結論を明確に

これは、日本語がハイコンテクストな背景をもっているので、日本語で結論を端的に表現すること自体が難しいのですが、それでも理解共通のために、あえて、結論を言うようにしています。例えば、好き/嫌いはOKですが、悪くない/嫌いじゃないはNGとか。
もっと具体的に言いますと、『ーーーーは悪くないけれど、もう少し良くしたいなら*****の方が良いかもしれませんね?(やや疑問系的な語尾上がり)』という、とっても日本的な言い方は、私は外国人向けには、あえて避けていたりします。『私はーーーーは良くないと思う。私なら****する。』という言い方ですね。
あくまでも伝えたいことを伝えるという観点で、なるべく端的に話すということです。

まとめ

いかがでしたか?私は、自分自身にも海外生活の経験があって、言葉に苦労していたことも思い出の中にあるので、外国人の方が日本語を勉強してくれるなら、日本人も外国人に通じる日本語を勉強してほしいなと思ったりもします。アメリカ滞在当時、アメリカ人の上司や同僚に、『もっと簡単な英語で話せよー!』ってずーーっと思ってましたから。(あっ、企業様の面接時の会話を問題だとは思っていませんよ!!あくまでも一般論としてです。)

私達、日本人が、外国人に通じる日本語を学ぶことで、外国人材が日本での生活を簡単にすることができるなら、その方が良いなと思ったりもしています。では、また明日!(本当に明日も更新できるのか??)

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