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移住家族の憂鬱_防災への備え編 #1

”地方移住”。みんな良い話、ばっかりじゃない?実際、困ることとか、大変なこと、絶対あるでしょ??
はい、あります。
というのが今週のおはなし。

基本的には幸せだけど…

コロナ禍も経て都市での暮らしから地方での新しいライフスタイルに挑戦したい、そんな方も増えてきたように思います。私たち家族も4年前に東京から長野県塩尻市に移住して楽しく暮らしています。(移住までの経緯は過去投稿に載せていますので気になる方はどうぞ)基本的には、本当に幸せに、充実した日々を過ごしています。そう、基本的には。
”もしも…”の時のことを考えると、あれ、不安かも…ということがパラパラでてくるのです。今回は専門家でもなんでもない私が(ちなみに被災経験者でもない)改めて移住の災害時のリスクを考えて、自分なりに備えてみたい。そんな文章です。

考えうる移住のリスク

①”自然が豊か”は、災害リスクとも背中合わせ

自然の豊かさは地域で暮らす魅力の一つだと思います。今週末塩尻でもようやく雪が積もり、朝から子供達が雪遊びに勤しんでおります。一方で、自然の豊かさは一方で災害のリスクとも隣り合わせです。私たちの住む地域は山沿いにあり、土砂崩れなどの災害リスクのある地域です。海沿いであれば津波被害、川沿いであれば河川氾濫など、地域ごとに不安なリスクは異なると思いますが、移住するのであれば自治体が発行するハザードマップなどを見ておくことはとても大事だと思っています。(これは都市部でも同じですが。)私は正直移住する際そこまで考えていなくて、引っ越した後にハザードマップを見て、土砂崩れの危険区域ぎりぎりに家があることに気がついてゾッとした経験があります。

②医療体制

これは災害時に限らずですが、基本的に医療体制は常に不安です。これまたお恥ずかしいことに移住するまで考えても見なかったのですが、地域によっては緊急時に適切な医療が受けられない、医療機関がそばにない、ということは割とあります。例えば、塩尻市には産科のある病院がないため市内でお産をすることができず、隣の松本市の病院まで1時間近くかけて車で行かなければお産も健診もできませんでした。都内であれば、さまざまな専門医のいる病院や先端医療設備のととのった病院を選ぶこともできるかもしれませんが、地方ではそうした専門医療を受けることが難しい可能性もあります。子供ができてからそうした医療への不安はさらに強くなっています。日頃からこんな調子ですから、いざ災害時となったら…と考えると不安はなおさらです。万一、峠道が塞がってしまったら?陸の孤島になってしまう可能性だって十分考えられます。

③親類が近くにいない

これはIターン移住ならではですが、私たちの場合実家が東京のため親族が長野県には一切いません。いざという時に、頼れる家族がそばにいないことは正直とても不安です。我が家には小さな子供もいるため、万一災害で私たち夫婦の身に何かあったら?自宅に戻れない状況になってしまったら?
避難所で周りに迷惑をかけないようにと、赤ちゃんを寝ずにずっと抱っこしているお父さんの姿をニュースで見ました。目は真っ赤に充血し、インタビューに答えるその声も消え入りそうに震えていました。決して他人事ではないと胸がとても苦しくなりました。

移住家族の防災の備え

大きな災害が発生するといつも語られる「災害はいつ、どこで起こるかわからない」という言葉。防災用具などの”モノ”の備えはもちろんですが、移住してみて思うことは”ヒト”の備え。小さな集落では必ずしも自治体の支援がスムーズに届かないこともあるかもしれない(交通事情等により)。上記した通り医療体制も十分ではないかもしれない。そうした時、頼れるのは地域の人同士の支え合いでしかありません。

自助・共助・公助という言葉、ご存じでしょうか?(私も最近知ったのですが…)

内閣府防災情報 より

この言葉とても良い言葉だなと感じています。地域では、この自助と共助の役割がとても大きくなると感じています。ご近所さんとの顔のつながりや、いざという時「助けて」「助けるよ」と言い合える関係性があることは、苦しみや不安を少しは和らげてくれる。いや、結構和らげてくれるのではないかと思います。

まずは防災グッズやストックを点検し直して、家族との連絡体制を確認して”自助”に向けて備えるとともに、”共助”の備えもしていきたいですね。私だったら何ができる?と考えておくことだけでも十分な災害への備えになりそう。例えば、近所に小さな子も多く、自宅にプレイマットがたくさんあるので、共有の子供見守りできるゾーンを作る、とか?ソトイクのつながりで、広域での情報交換ができる関係性を作っておくこととか?事前に準備できることや普段からも取り組めることもありそうなので、考えていきたいと思います。



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銀座OLから突如縁もゆかりもなかった、長野県塩尻市に移住した私が日々の思いつきや偏愛、思考などを書き留めています。
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書いていきそうなテーマ:地方移住・子育て・自営業・偏愛・趣味など

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