30年前から人類ができたこと

「今、人類は最大の危機に直面しています」との出だしで、私は、中学生の時の弁論大会で、学校代表に選ばれました。
とはいえ、田舎の小さな中学校なので、当時、全校生徒数が55名。（今は過疎で廃校になっています）そんな小さな中学校の代表として、述べたことが、

「地球温暖化による人類の危機」という大きなテーマでした。

当時は、環境問題がグローバル化しはじめた頃で、大気汚染、フロンガス・オゾン層の破壊、酸性雨、地球温暖化の問題が取り上げられるようになり、私はそのことを題材に弁論しました。

また当時は「持続可能な開発」を目指すことが、人類の課題となり、世界が一体となって、地球環境を改善しようと言われるようになった頃でもありました。

果たして、それから、私たち人類は地球に対して何ができたのでしょうか。

約30年で、対策は進んだのか否か。まずは、取り組みされてきた環境対策を、私たちの身近な生活の変化から考察してみます。

・ゴミを分別し、ペットボトルなどリサイクルが推進されるようになった

・エコカー、電気自動車など、二酸化炭素の排出を抑える仕様の車や開発が行われるようになった

・ボトルの詰め替え、詰め替えパックなど、商品開発段階で、ゴミを減らす施策がされるようになった

・フロンガスを使わない商品開発が進んだ。今はフロンガス使用電化製品は廃棄料が余計にかかる

・エコバッグを推奨し、プラスティックバッグが有料化になった

などがあります。

この約30年で、私たちは何もしなかったわけではありません。でも、これが充分かというと、そうではありません。スローペースと言ってもよいでしょう。

そして、「これからの30年何ができるか」の問いかけに、自然との共存、共生がさらに重要な課題として挙げられます。

これからは企業、個人共に、地球環境のこと、持続可能な社会を目指す取り組みなしでは、成長はありえない時代になっています。こういう取り組みが資本主義経済のなかでも、より当たり前のこと、大前提とされると思います。

その大前提ありきの取り組みが増えることは、今後の「楽しみ」でもあります。その楽しみを増やす努力を自分自身もしたいと思っています。

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