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【山羊日記#8室井滋さんの夢をみた】

黒いスーツ姿で銃を構え僕の前をナビゲートしてくれる室井滋さん。
階段をのぼる室井さんと僕。
広いワンフロアに出る。
どうやらオフィスビルらしい。
右側の壁には幾つもの鉄の扉が並ぶ。

「ちょっと待って」と聞こえるか聞こえないかの小声で呟き銃を構えていた手で動かないでとストップのサインを出した室井さん。
素直に従い息をのむ僕。
そして室井さんは恐る恐るドアノブをまわし最後はおもいきって開けた。

非常口の外階段。

鉄の扉を開けると今いる自分の位置がわかった。
その景色からビル6階くらいの高さだ。
そして目を疑ったのは外階段の手すりの高さに人の顔があった。
その顔の目と僕の目が合った。

巨人だ。

もう、その、なんというか、進撃のあれだ。

どんな設定かわからないが巨人は僕らを襲うのだ。
悲しいかな敵なのだ。
室井さんは舌打ちして扉を閉めた。

急いで違う扉を開けた。
かろうじて巨人からは距離ができた。
なぜかランボーみたいな傭兵がダダダダダ!!と、援護射撃して助けてくれている。
「俺らのことは気にするな!さぁ!今のうちに!」

なぜだ。
なぜ僕はそんなに守られているのだ。
ランボーみたいなおっちゃんは僕のために命がけで時間稼ぎをしてくれているじゃないか。
僕は一体どんな立場なの?

そんなことを考える暇もなく
室井さんは僕に「さぁ、行くわよ!」
と、ゴーサインを出して一緒に階段を駆けおりた。

地上へ着くと何事もなかったように日常の街の風景がひろがっていた。
なんかめっちゃ平和。
巨人なんかおらんやん。
そして室井さんはもうどこにもいなかった。

と、こんな夢をみたのでした。
支離滅裂。
起承転結お構い無しでおいしいとこから夢は始まり呆気なく終わる。
いつも大抵そんなもんである。

それにしても室井滋さん、かっこよかった。

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