夏原秋

小説家になろう、pixiv、カクヨムでヒューマンドラマベースの小説をたまに書く会社員で…

夏原秋

小説家になろう、pixiv、カクヨムでヒューマンドラマベースの小説をたまに書く会社員です。 noteは、ツイッターだと長くなってしまう読書感想や日々の所感をまとめる場所にしていきたいです。 ポジティブとネガティブの狭間で雑に力強く生きていきます。

最近の記事

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ツイッターで長くなった読書感想や文字数多くなる事柄をまとめようと思います。自分のための覚え書き代わり。

    • 「空想の海」深緑野分著

      第一に、深緑さんてなんでも書く方なんだなあと。同じ著者の本を読むのはこれで3冊目、読むごとに驚きが増すと言いますか。ミステリーが軸になる作品が多い印象でありつつ、「空へ昇る」なんかは淡々としながらも、ごりっとしたSF風味だったりします(土塊が空へ昇る現象が起きる世の中について淡々と綴られるお話です)。 「イースター・エッグに惑う春」も謎を追う内容です。学校を舞台にしていることと、そして卵つながりということもあり、なんだか若者が主人公であった「戦場のコックたち」を思い出すので

      • 小説を書く人が答える小説に関係なさそうでありそうな50の質問をやってみた

        Q.1 一番好きな飲み物を教えてください。 淹れたての緑茶 芋焼酎 Q.2 一番好きな食べ物を教えてください。 お刺身かな Q.3 苦手な食べ物を教えてください。 甘すぎるものはちょっと Q.4 なにか集めているものはありますか? 紙雑貨でしょうか ノート、メモ、シールなどはかわいいものがあるとつい買ってしまいます Q.5 最近一番びっくりした出来事を教えてください。 大きめの家蜘蛛が布団の上に落ちてきたこと 直径5cmくらいのやつでした Q.6 好きなアニメがあれば教えてく

        • さなコン2024をふりかえる②

          今年も参加しました、さなコン2024。 ふりかえる①はコンテスト全般への印象と、あふれ出す愛憎(?)について、書きました。今回は自作の創作中に考えたことや、苦しみの記録です。 課題の書き出し文について 「見返した日記には、一ページだけ意味のわからない箇所がある。」 私の読み解きは下記でした。★マークが、自作への採用です。 日記を書いたのは誰? 主人公の日記の場合 自分が書いたものがわからない 自分がおかしくなっている。 記憶がない 別人格 主人公以外の日記の場

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        ツイッターで長くなった読書感想や文字数多くなる事柄をまとめようと思います。自分のための覚え書き代わり。

          さなコン2024をふりかえる①

           ただの日記みたいな覚え書きです。感情丸出しです。  ↓さなコンへの謎のクソデカ感情を胸に、今年も参加しています。  応募要項が大きく変わったなあという印象を持っています。特筆するべきは、審査対象の応募作に「一人一作」という決まりが出来たこと。それから、前回までは参加者のモチベーション材料だったように見受けられる、日本SF作家クラブ会員審査員による、一次審査通過作へのフィードバックコメントの廃止。この二つではないかなと思いました。 「審査対象は一人一作」 それらの規定変

          さなコン2024をふりかえる①

          俳句とか140字小説のコンテストに参加した

          コンテスト参加は短編or掌編小説が多いですが、最近はもう少し短い媒体も楽しくて取り組んだりしています。長編も中編も短編も詩も俳句も、140字小説も、どれもそれぞれ違った難しさがありますね! 俳句や140字小説になってくると、一つの言葉に詰める内容がみちみちにひしめき合うか、それともあえてゆとりをもたせて文字数を感じさせない広がりを創るのか、悩ましい。どちらにしても、字数が少ない手軽さがあるのに、言葉選びの難易度が高いなあと思っています。 PIXIVのイラスト俳句コンテスト。

          俳句とか140字小説のコンテストに参加した

          ものがたりの家小説コンテストとpixivノベル大賞2024spring

          pixivのものがたりの家小説コンテストに参加しました。 完全に、イラストの魅力に引っ張られて参加を決めました。そして気付けばイラストAで2作品投稿するという。元気いっぱいな結果となりました。 家といえば家族かな、というシンプルな考えにて。 「青と緑の間の色は」 仲良し家族は遠慮なく一緒にいられて心地よいものですが、その心地良さは誰かの我慢で成り立っているというのもよくある話かも知れませんなあ、という気持ちで書きました。 当初書いていたのがもう一組のきょうだいが登場する、も

          ものがたりの家小説コンテストとpixivノベル大賞2024spring

          「オッペンハイマー」は絶望の映画

           ずっとセリフが続く。聞き落として良いセリフが一つも無い。3時間があっという間だった。それは昨年、初めて原爆ドームを見たからなのかもしれない。  どういう過程を経て原爆が日本に落とされたのかを、アメリカ目線でどう解釈しているのかを知りたかったのだ。  恐怖体験だった。音響演出が特に際立っていたというか、私はそれが恐ろしくて、不快や不安を煽られた。原爆の実験のシーンで身体が震えてしまった。原爆がとてつもなく「恐ろしいものだ」と伝えるのに選定された演出なのではないだろうか。

          「オッペンハイマー」は絶望の映画

          老後の趣味を前倒ししています

           半年以上前に、コンテストで落選するのが悔しくなっちゃったからプロフィールから「趣味で小説書いてます」を取りました、と書いたのだが、じゃあ小説家を本気で目指すわけでもない私は何のために一生懸命小説を書こうとしているのだろうか? と、しばらく考えていた。  たぶん、老後の趣味を前倒しして始めたという意味合いが強いのだと思う。  老後を考えるにはまだ若い部類だと信じたい。しかしとってもネガティブな私は、どうしても体力の衰えとか、昨今の自然災害や異常気象などから感じる生き急ぎたい感

          老後の趣味を前倒ししています

          年末に書いた短編の話

          「年末」からすでに四ヶ月経っていることに驚きつつ、当記事は第三回星々短編小説コンテスト用に書いた小説についての自己反省です。 なお、該当の短編小説は10,000字部門で一次選考通過という結果であり、目標は果たしたことで一瞬舞い上がったものの、WEB公開などはまだしておりません。 いつもならさっさと投稿サイトにアップするのですが、なんというか思い入れの強い作品になってしまい、せっかくならブラッシュアップして他のコンテストに出そうかなあなどと考え中です。 それでも忘れないうちに

          年末に書いた短編の話

          映画「かぐや姫の物語」を観ました

          「ずるい映画だなあ…」などと思った。いや、悪いのは私だ。「竹取物語」のラストを、私が勝手に忘れていただけなのだ。なぜ忘れたかと言うと、この映画の人間描写の解像度の高さに、気を取られていたからである。  誰でも読んだこと、聞いたことがある有名なお伽噺だろう。それを、超現実的視点で解像度マシマシに仕立ててあるのだ。妙にリアルな人間模様。美しいものは美しく、醜いものは容赦無いえぐみを。人間とはそういうものだろうと、突きつけてくる。そして、衝撃のミカド像…。ミカドきもい!!って口走っ

          映画「かぐや姫の物語」を観ました

          中間選考=読者選考か? カクヨムコン9短編賞

          恐る恐る参加していたカクヨムコン9の短編賞、中間選考(=読者選考)に通過していました。正直びっくりしています。なぜかというと、投稿締切前後の時点で観測していた自作の累計順位がエンタメ総合部門3011作中936位だったからです。昼休みからずっと「なぜなのだろう?」と考えてました。なぜでしょうね? 累計ランキングではなく日間や週間ランキングを重視されているのではないか 大半の作品は投稿、完結から日を重ねるごとに累計ランキングの下の方に沈んでいきますので、より多く多彩な作品を拾

          中間選考=読者選考か? カクヨムコン9短編賞

          カクヨムコン9短編賞に邪念ありで参加してみました。

           ハードル高い。何がって、読者選考。あからさまな足切り。新卒就活を思い出す。カクヨムのアカウントを作ってまだ数ヶ月。ランキングの仕組みもよく分かっていない、「週間ランク入りましたー!」と毎度喜べる、カクヨム初心者です。おかげさまでいつもご機嫌です。ありがとうございます。  これは別に読者選考通過した人のドヤ顔記事ではなく、ただの個人的な振り返りです。(これ投稿する時点でコンテスト終わってないけど書いてしまおうと思った。)  上記のとおりこんなに応募作が多いコンテストは運しか

          カクヨムコン9短編賞に邪念ありで参加してみました。

          「タイム・ウォール」山田陽志郎著 読みました

          大筋としてはシンプルだ。タイムスリップして歴史に手を加えることで第二次世界大戦の開戦を回避し、その後亡くなるはずの幾多の人々の命を救うこと。開戦のキーマンとなる、とある歴史的人物に関わる計画だ。そして並行宇宙論が前提であり、新しい歴史は、別の世界線となるという。そんな無謀な作戦、計画通りに遂行出来るかどうかなんて、ドッキドキじゃん! スリル満点であっという間に読み終わった。 先の大戦があってこそ、深い反省の下に続いている現代である。作戦が成功したとして、その後の世界は一体どう

          「タイム・ウォール」山田陽志郎著 読みました

          「宇宙怪獣ラモックス」ハインライン著

          宇宙生物と人間が共生している未来、よくある(?)大事件として、ジョンの友達である食いしん坊ラモックスが槍玉に上がってしまうのだが…。 家出少年とラモックスの「エルマーの冒険」的な冒険譚のはずが、話はどんどん宇宙政治的にややこしく、壮大な方向に展開していく。 でかいぞラモックス!かわいいぞラモックス!そして君の正体にびっくりだよラモックス! 大袈裟奥様の証言にウソ発見器がビービー鳴ったり、宇宙人様が苛立ちのあまり歯を剥き出しちゃったり。間抜けで笑っちゃうシーンが散りばめられて楽

          「宇宙怪獣ラモックス」ハインライン著

          「消えた五人の小学生」大石真・著

           ボロボロのふつうの自転車を乗りこなす小学五年生、光太くん。みんな持ってるジェット自転車が欲しくてたまらない。しかしそこは小学生のプライド、なかなか素直に「ステキだね!うらやましいなあ!」などとは言えず、ツンツンした態度をとってしまう。  完全に、よくある小学生の日常である。ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんのグループと、1人外れてしまったのび太の図だ。ここからどうSFになっていくの? だってドラえもんポジションのキャラは、いない。しかし「まさか!」の連続で、思いもよらない方向

          「消えた五人の小学生」大石真・著