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さなコン2024をふりかえる②

今年も参加しました、さなコン2024
ふりかえる①はコンテスト全般への印象と、あふれ出す愛憎(?)について、書きました。今回は自作の創作中に考えたことや、苦しみの記録です。


課題の書き出し文について


「見返した日記には、一ページだけ意味のわからない箇所がある。」
私の読み解きは下記でした。★マークが、自作への採用です。

日記を書いたのは誰?

  • 主人公の日記の場合

    • 自分が書いたものがわからない

    • 自分がおかしくなっている。

    • 記憶がない

    • 別人格

  • 主人公以外の日記の場合

    • なぜ主人公が他人の日記を見ているのか

      • 日記の持ち主が「いない」ことを前提とする。死亡や失踪が絡む。★

「わからない」の視覚化・演出

  • 読めない

  • 見た目がおかしい

  • 書いてある内容がおかしい★

主人公以外の日記であること以外は、書きながら決めた部分もある。
最後に、日記を重要なアイテムとして扱えたとは思う。課題文と物語の齟齬もないと、思っている。

各審査項目その他の自己分析


さなコン2024一次審査の基準として明示されているポイントと、各種コンテスト経験で得た、個人的に大事にしているポイントから、自作を振り返ってみようかなと思います。

アイデア:作品のメインアイデアは新しく、驚きのあるものか?

アイディアはよくありそうなものだけど、具体性は付与できたと思う。

アイデアの利用方法:アイデアは作品内で適切に・効果的に使われているか?

これは、量子物理学にちょっかい出しているため、おそるおそる&ドキドキ。「正しいか」よりも書きたいことを優先したので。
今年は胸を張って「SFを書いたぞ!」と言いたいがために、「文系のため」系入門書を何冊読んだだろう。あと、前々から興味がある、脳科学系の新書みたいなものとか。そんな中で興味を持った、とある思考実験に関する話をどうしても書いてみたかったのです。うまくいったのかな?? もう知らないよ。いちおう物語の形に出来ただけで、満足させてください。

キャラクターの魅力:作中のキャラクターに魅力はあるか?

さほど派手なキャラは出していないが、語り手を母親から娘に変更したのが正解だったかなと考えます。母親の無鉄砲さや娘の対極みたいな冷静さが際立ってよかったのかなと。書き始めは母親視点で、VR世界に行く過程やその世界を体験するドタバタ劇を連ねていました。でも書いていてノッてこなかったので、視点変更しました。ナレーションが落ち着いている方が、今回は書きやすかった。

設定描写:設定は自然に・効果的に語られているか?

手続き関係の説明パートはやや冗長ですみませんて感じ。

リーダビリティ:文章は読みやすく、魅力的か?

あまり時間を割けなかったです。今回は音読まで進まなかった。特に前半部分はやや硬すぎたように思っている。

審査を想定すると反省点はこのようにぽろぽろ出てくるわけで。それでも期限内に書く、という意味では今の全力でした。
・早めにアイディアが浮かぶ
・速く書く力を鍛える
最近はこれくらいしか考えておりませぬ。もう経験積んで必ず振り返りをするくらいしか、私にはやることありません。
今年は(も)書きたいものが既にあってからの、課題文の発表、という流れがあった。両者を結びつけるまでに時間がかかっています。 

視点変更もそうですが(この作業はもう定番化しつつある)、主人公が違和感を持つ日記の文面を、投稿一週間前に変更して大工事してみたりしていました。結果的に自分が納得する方向に修正出来たので良かったです。
今回慣れないことをして、頭がおかしくなりそうでした。記念に苦悶の様子でも貼っておきます。

ログ

負けず嫌いなんだね。最後の一文のテンション高すぎだろ。
〜終〜

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