見出し画像

さなコン2024をふりかえる①

 ただの日記みたいな覚え書きです。感情丸出しです。

 ↓さなコンへの謎のクソデカ感情を胸に、今年も参加しています。

 応募要項が大きく変わったなあという印象を持っています。特筆するべきは、審査対象の応募作に「一人一作」という決まりが出来たこと。それから、前回までは参加者のモチベーション材料だったように見受けられる、日本SF作家クラブ会員審査員による、一次審査通過作へのフィードバックコメントの廃止。この二つではないかなと思いました。

「審査対象は一人一作」

 それらの規定変更が応募作品数に大きく影響するのだろうかと思っていましたが、蓋を開けてみればコンテスト締め切り終盤の投稿ラッシュは凄まじいものでした。私は半分寝ていましたが、朦朧としながら眺めるTLの激しさは、金曜ロードショーにおける一斉「バルス」に似たものがありました。
 私自身も「複数作品応募可」であったさなコン3と比べて、「一人一作」という枠組みになんとなく肩に力が入りました。複数応募OKだったさなコン3では、手持ちのアイディア同時進行でぽんぽん書いて、書き上がったらとりあえず全部応募しちゃえばいいやーという、お気楽な姿勢で参加していましたので。
 規定の一万字付近の字数の作品が多いのもそれらの影響なんだろうなと思います。一作だけであれば、一万字じゃね?という。
 というか、フリー部門に出色の作品があったとしても審査対象外ということなのでしょうか。ずっと気になっている。力入れた作品よりも目を閉じながら書いた作品の方が誰かに刺さるという話は別に珍しくも無いことだと思うので。「フリー部門」という気楽さに絆されて傑作を書く人間て、存在するのではないだろうか?

「一次審査通過作のフィードバックコメントの廃止」

 エックスのTLで様々な声で溢れているのを眺めていました。私、一次審査通ったことないから蚊帳の外なんですわ。だからその恩恵であるとか、はたまた審査員ガチャで喜怒哀楽が抑えられなくなるとか、そういう経験はしていない。なのでなんかもう、黙って参加するか、というちょっと切ない気持ちでした。
 昨年はむしろ一次審査全落ちがショックすぎて夜中にめそめそツイートしていたくらいなので。(ちょっと恥ずかしいけどあのツイート消さないよ!前向き!)
 加えて、審査発表は一次審査すっとばして二次審査通過作の発表らしい。私の目標は一次審査通過なんですけど、リストくらい出るんでしょうかね?? 私のクソデカ感情どこにぶつけたらよいのですかね。
 いや別に、一年間がんばったからといって一次審査通過する自信とかぜんぜん無いですけど、ほら、私のモチベーションって、自分で発注しといた欲しいものが自宅に届くのを、首を長くして待っているみたいな、そういう感覚なんです。けど、このままだと、荷物が行方不明なの確定承知していたのに注文した人ってことですね。なるほど。自分で書いていて納得。了解。大丈夫です。

 コンテスト開始前後にちょっと気になり老婆心していたのが、ピクシブの小説コンテストの応募作品数についてです。「ものがたりの家小説コンテスト」は単発企画なのでさておいて、「ノベル大賞」はわりと大きめなイベントだと捉えていたのです。が。
 自分が入賞した前回の2022Autumnの応募作が500作強で、今回の2024springは400作強。コロナ禍が終わって小説を書く人が減った影響が大きいのではないか?と思っています。私自身、地域行事や学校行事、出張の復活に悲鳴を上げている当事者です。
 しかしさなコンはこれらの傾向には当てはまらないような気もします。単純な作品数だと激減しているように見えるのですが、審査対象が「一人一作」という応募規定の変更の影響ではないかなと思えてならないのです。最終日のあの投稿の勢いがその証明ではないかなと感じました。
 最終二日間の投稿の勢いがどれだけ凄まじかったかと言うと、私の観測範囲だけではありますが。自分は最終金曜日(締め切り3日前)の投稿で7ページ目に作品がある(1ページあたり30作、つまり200作目付近)。それ以降、つまり翌日と翌々日の間に8ページ目から13ページ目(最終は400作弱くらい)まで埋まった、ということです。
 それだけSFというジャンルは固有な何かを確立しているのだろうと、SF素人の私が、さなコンに3回参加してみた感想です。
 じゃあその固有な何かってなんなのよ?というところですが。
「文学なのに理系その他いろいろ」
 これではないかなあと。やはり書いている中の人の素性が面白い。SF愛好家たちを観察するまでは、小説書く人ってやっぱり文系だよねーくらいにしか思っていなかったので。
 意外な組み合わせからアイディアを得るのは創作の定石ですが、SFって素でその要素を持っていると、私は思っています。

さなコン2024をふりかえる②(主に自作語り)に続きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?