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ORCID

ORCID(オーキッド)についてまとめます。ORCIDは16桁の研究者固有のIDで、現在、多くの学術雑誌でその記載が推奨されています。また、NIHでは教育の受け入れや資金の受け取りの必須要件とされています。同名の研究者がいても区別することが可能であり、研究者の業績を一目で確認することができるという利点があります。

ORCIDのウェブサイトにアクセスして「search」に研究者の名前を入力すると検索が可能です。機関のアカウント(Institutional account)で登録すると、研究者の業績を簡単に入力することができるようです。私自身は個人のアカウント(personal account)で登録しています。

「Employment」や「Education and qualifications」では職歴や教育歴を追加できます。「Works」ではこれまでの論文を追加できます。「Add works」から追加が可能で、「Search & link」、「Add ArXiv ID」、「Add DOI」、「Add Pubmed ID」、「Import BibTex」、「Add manually」のいずれかの方法でアップロードします。一度にこれまでの業績を追加したい場合は、「Search & link」の一番下にある「Scopus – Elsevier」から自分の名前を入力し、該当する論文を選択することができます。

DOIとは、Digital Object Identifierの略で、論文が固有に持つIDのことを指します。自分の論文をいくつか追加したい場合、DOIを入力してアップロードすることが可能です。さらに、雑誌に投稿する際にORCIDを登録しておくと、論文が自動的にアップロードされます。

プレプリント(事前版)で公開し、その後雑誌に掲載された場合、「Combine」機能を使ってそれらを一つにまとめることをお勧めします。多くの場合、雑誌に掲載された論文を優先的に公開したいと思うでしょうから、「Preferred source」でそれを選択しておきます。

公開範囲は「everyone」(全員)、「trusted partners」(信頼できるパートナー)、「only me」(自分だけ)から選択できます。「trusted partners」を選択した場合、アカウント設定から詳細を調整することができます。

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