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妊娠中から産後いま現在までの体の痛み遍歴

妊娠中の不調は悪阻(つわり)だけじゃない

妊娠における体の不調は、つわりだけだと思っていました。それは完全な知識不足!重たくなってゆく体に困惑している間に、さまざまな不調が次々と襲ってくるのです。
これから記述していく内容は、あくまで私個人の場合であり、人によって状態や症状は異なることだけ、予め明記いたします。
私の場合、良く挙げられる「食べようとすると吐き気」「においに敏感」はありませんでした。あったとすれば、コーフレークとかお粥とか、見た目がグチャッとしたもの。妊娠前は好きでよく食べていたんですが…。


でも、食べ悪阻はそこそこあったんですね。何かお腹に入っていないとみぞおち辺りが気持ち悪くなる、ムカムカしてくる、何かがこみ上げてきそう、といった状態です。そのため、いつも何かをパクパク食べていました。よく言われる「酸っぱいものがほしくなる」ことはあまりなく、私はハンバーガーがすごく食べたくなり、連日ランチで食べていた記憶があります。
ちなみに私の妊娠初期の体重は49㎏、最終的に72kgで出産に至りました。なんと23㎏増!恐ろしい…。(子どもの出生体重は3500gほど)

1.まるでリウマチ?・指関節の痛み

妊娠後期に入ったころ、手指の関節がこわばり痛くなることが増えてきました。
特に朝起きたとき、指を曲げようとすると痛くて、ゆっくりグーパーしたり時間が経ったりすると、自然と痛みが引いてくるといった具合です。症状だけ聞くと、リウマチみたいですよね。
産婦人科の担当医に相談すると、「むくみかもね」と言われるのみで、産後直るのだろうか…と心配になったりしました。
ちなみにむくんだ自覚はあり、結婚指輪がなかなか外れず、危うくカッターでカットされるところでした。(自然分娩予定でしたが、万が一、帝王切開など手術になったときに備えて金属類は外しておく必要があったのです)

2.眠れない夜が続く・肋骨の痛み

臨月が近づくと、肋骨の痛みが出てきました。とくに左側がほんとうに痛くて、横向きで寝ることは不可能でした。
おそらく赤ちゃんが大きくなったことで、内臓や骨への圧迫が強くなったからだと思います。
でも同じような痛みを訴えている人は、雑誌記事やネットブログなどでもヒットせず、私だけなんだろうかと不安に思ったこともありました。
ちなみに昔、咳のし過ぎで肋骨にヒビが入ったことがあり、そもそも骨が弱いのかしらとも考えたのですが、どうなのでしょう。
これも担当医に相談するも手立ては無く、寝るときは仰向けで、どうしても寝返りしたいときは抱き枕を駆使して緩衝していました。

3.立ち上がりは勢い頼み・ひざの痛み

次は両ひざの痛みです。きっと、体重が増えたことによる足への負担が大きいのだろうと思います。切迫早産だと診断されていたために、まともに運動できずにいたことも要因のひとつではないかな。
とにかく立ち上がりがキツかった。布団から起き上がるとき、床から立ち上がるとき、「どっこいしょ」と毎回勢いをつけていた気がします。
あまりに痛いので、ひざのサポーターを両足につけて過ごしていました。

4.朝の起き上がりにピリリ・かかとの痛み

あるときから、朝起きて足の裏を床につけ、立ち上がろうとすると、かかとがピリピリと痛みはじめました。でも普通に歩行を続けていけば次第に緩和されたので、あまり気にかけてはいませんでした。
が、この痛みに関しては、産後10か月経っても度々やってくるのです。時系列が乱れますが、産後痛みがしつこく残るときがあり、整形外科を受診しました。
診断結果は「足底筋膜炎」。急激な運動や体重の増加などから起こる症状で、かかとにクッション性のある靴を選ぶこと・土踏まずのアーチをつくることを意識せよ(竹踏みなど)との指示を受けました。あとは湿布(私はあまり効果なかった)。
子どもの抱っこや、離乳食調理などで長時間立ち続ける毎日だから、産後もずっと残り続けているのかしらと思います。

5.抱っこで酷使・手首の痛み

子育て中のママを襲う痛みのひとつである「腱鞘炎」。正確な診断が下ったわけではありませんでしたが、私も産後に両手首が痛くなりました。
慣れない抱っこで、慣れない「トントン」を延々と続けていたためかもしれません。
手首サポーターはたくさんの種類がいろんなメーカーから販売されています。選ぶのも一苦労でしたが、私は親指に引っかけてぐるっと手首を一周させるタイプを選びました。
けれども、おむつ替えの度に手を洗っており、都度外して付け直すという繰り返しが面倒で、次第に付けなくなってしまいました…。

6.魔女の一撃!恐怖・ぎっくり腰

まさかと思いました。ある日突然やってくるんですね。ぎっくり腰。
畳に寝ている娘を抱っこしようとした瞬間、腰の何かが抜けたような感覚と恐ろしい痛みが走り、そのまま横に倒れて動けなくなりました…。畳から抱き上げて数センチだったため、娘にも大きな衝撃は無く、本当に良かった。
そして休日で夫も家にいたのが幸いでした。ひとりだったらパニックだったと思います。
休日ゆえに受診できる病院が無く、そのうえピクリとも体を動かすこともできず、結局救急車を要請することに…。人生初の救急車でした。
搬送先では痛み止めの座薬と湿布をいただきましたが、全く効かず。病院にいても家の状況が心配だったので、なんとか病院の車いすとタクシーで自宅に戻り、ベッドで安静に…。座薬により最低12時間は母乳NG、そのためか娘はひたすらギャン泣き、夫もひたすら抱っこでなだめ…が何時間か過ぎて夕方になったころ、もう駄目だと思い出張整体師さんを探し緊急依頼。
この整体師さんがアタリでした。人柄も施術も完璧で、なんとか寝返り&立ち上がれるまでになり、無事娘に母乳を与えられたことで、親子3人安らかな眠りにつくことができたのでした…。

しつこい腰痛との付き合い

それから数ヶ月経っても、たまに腰に鈍い痛みが走ります。ぎっくり腰は癖になるとは聞いていたものの、もう激しい運動は無理と思うほど、腰回りは弱くなった気がします。産後の骨盤状態も影響しているのでしょうか。
とくに寒い日や雨・湿度の高い日は痛みます。痛みの緩和として、漢方の「疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)」を服用しています。ドラッグストアで販売しているクラシエのもの。
漢方といえど授乳中の服用が心配だったため、医師に確認したり、国立成育医療研究センターの「授乳と薬の電話相談」で確認しました。回答は、ざっくり言うと「これまで授乳中の服用で何らかの影響があったという報告は無いため、飲んでも差し支えないでしょう」という内容でした。
飲み続けて約半年、いまのところ問題はありません。
しかし腰痛も全回復には至らないため、最近見つけた漢方薬局で話を聞くと、「ぎっくり腰にこの漢方薬はベストなチョイスです。でも痛いときだけ服用するのではなく、パッケージの記載通り(1日3回)の服用で飲み切って様子を見たほうが良い」と言われました。
高いのでケチっていましたが、だましだまし乗り切ろうとするのではなく、やっぱり体質改善というか、体調を整えるためには、継続が大事ということでしょうね…。

いつかは治ると信じて

肋骨や手指の関節・ひざの痛みは、産後すぐに消えました。お腹への圧迫と、ホルモンの影響だったのかなと思います。
手首の痛みも、育児に慣れてきたためか、もしくはあまり長時間抱っこをしなくなったためか、自然と痛くなくなりました。
妊娠前後で起こったこれらの症状のうち、いまも残っているのは、かかとの痛み&腰痛です。適度にストレッチしたり、整体師に整えてもらったりしていますが、これもいずれ治るだろうと期待しながら過ごす日々です。
子育て中の方々、とくに産前産後のお母さん方には、ぜひとも無理のない範囲で、柔軟性をつけるストレッチを行ったり、温めたりなどメンテナンスを随時行ってほしいなと思います。あとはかかりつけの整形外科や整体・整骨院を見つけておくことをお勧めします。


なお、整体・整骨院は自分自身との相性がとっても大事なので、改善しないなあと思ったらお高い定期コースは止めて、別の場所を探してみてください。自分がリラックスできる状態でないと、体も無意識に強張ってしまうので良くないそうです。
私の場合、ぎっくり腰になる直前まで、定期的に某チェーンの整骨院へ通っていました。口コミも良かったし、毎回30分程度で終わるのでいいかなと思っていたのですが…。
産後のガルガル期に、子どもを連れての狭い院内にはだいぶ抵抗があったし、いつも混み合っていたうえ、元気な掛け声が溢れるお店の雰囲気は、私には合わなかったのかもしれません。
いまは、前述した個人整体師さんに出張でお願いすることがいちばんマッチしています。都合の良い日時に自宅へ来ていただき、一時間半くらいの施術で約一万円ほど。季節の変わり目に依頼する頻度なので、お値段的にも美容院くらいでしょうか。
私が探したのは「くらしのマーケット」。口コミもシビアに見られますから、お勧めですよ。
やっぱり自分の体が健康でないと、イザというときにお世話がしにくいのは、子どもにもよくないですよね。後回しにしがちな自分の体のメンテナンス、意識してやってみてください!

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