【手にする度に心が躍る本】陰陽師｜夢枕 獏 著

この本をお勧めする理由

正直に言います。
最初はこの手の本を、毛嫌いしていました。
それは何故かというと、私の勝手な偏見があったからです。

この手の本は小難しい言葉ばかりが並んでいて、物語が頭に入ってこないと思っていました。
しかし私はこういった題材が大好きだったので、ある日本屋さんでこの陰陽師 (文春文庫)｜夢枕 獏 著を目にした時、思い切って手にしてみたんです。

いざ読み始める前に、覚悟したことを覚えています。
どうしても世界観についていけなかったら、申し訳ないけど売ってしまおう。
そう考えていたあの頃の私を、𠮟ってやりたい気持ちです。

実際に読み始めると、情景描写が美しくてまるで頭の中に映像が浮かぶようでした。
そして思いの外コミカルな部分が多くて、どんどんページをめくっていったのです。

まさか１日もかからないうちに読み切ってしまうとは思っていなくて、夢中になっていたことを知りました。

一体どんな内容なのか

「陰陽師」は、著名な日本の作家夢枕獏による歴史ファンタジー作品で、平安時代の陰陽師である安倍晴明を主人公に描いています。
この物語は、晴明が都で起こるさまざまな怪異や、神秘的な事件を解決する様子を詳しく描き出しています。
彼の鋭い洞察力と知識を活用して現象の真相を解き明かし、平和を保つ彼の活動は読者に深い印象を与えます。
物語はまた、晴明自身の出生の秘密にも触れています。
彼がどのようにして陰陽師となり、その能力を磨いていったのかについての背景が語られています。
陰陽道とは何か、人間とは何かといった哲学的なテーマも深く掘り下げられ、読者に多くの思索の余地を提供します。
登場人物たちは非常に生き生きと描かれており、その人間性と葛藤がリアルに表現されています。
特に晴明の複雑な人間性が描かれており、彼の感情や思考、行動が詳細に追求されています。
また、物語の背景となる時代背景も非常に詳細に描写されており、読者に平安時代の風俗や文化、社会の様子を鮮やかに伝えています。
「陰陽師」は、その独特の世界観とキャラクター描写により、多くの読者から高い評価を受けています。
特に、日本の古代文化や神話をベースにした世界観は独特で、その中で描かれる晴明の人間性が鮮やかに描き出されています。
夢枕獏さんの巧みな筆遣いにより、読者は晴明の冒険と成長を共に体験することができます。

豆知識

この「陰陽師」はシリーズ展開されていて、現在では19冊にまで及ぶ対策となっています。
しかしどこから手に取っても話の流れが分からないということはなく、また短編集のようになっているので、各話ごとに違った楽しみが待っています。

そしてこの作品では、日本特有の感性に触れることができるのです。
花の名前や季節、古来より大切にされてきた風流というものの描写を楽しむことができ、ひと時の癒しを感じることができるかもしれません。

まとめ

今回ご紹介したのは、シリーズの第１作目です。
先程も書きましたが、文庫になっているものだけでも19冊あります。数多あるお話の中で、お気に入りを見つけてみるのもこの作品の楽しみ方でしょうね。

そして現在Amazonでは、本のまとめ買いで最大12％ポイント還元を行っています。(１月21日まで)
更にこのシリーズの中には、
Kindle ウィンター リワード 4～7 個購入で 5%、8～11 個購入で 10%、12 個購入で 12%OFF
になるという、期間限定セールが行われています。
あと８日程で終了してしまうようなので、これを機にまとめ買いをしてみるのもおすすめします。

【陰陽師 (文春文庫)｜夢枕 獏 著】は、読者に深く愛されている作品であり、日常とかけ離れた世界観に没頭できる作品です！